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 仏北西部ルーアン近郊で26日朝、武装した2人が教会に押し入り、教会内にいた聖職者や信者ら5人を人質に取り、立てこもった。特殊部隊らが約1時間半後に突入し、立てこもった2人を殺害した。仏内務省は人質のうち1人が死亡、1人が重体、残る3人は解放されたと発表した。現場を訪れたオランド大統領は「(2人は)過激派組織『イスラム国』(IS)を名乗った」と記者団に語った。

 オランド氏は「テロリストたちが我々を分断しようとしている」と述べた。

 犯行の動機は明らかになっていないが、テロ対策班が捜査にあたっている。

 仏メディアは2人のうち1人が情報機関の監視対象者だったと報じている。武装した2人が教会に押し入ったのは同日午前9時45分ごろ。教会内ではミサが行われており、聖職者や信者らがいたという。2人は刃物を持っていたとの情報もある。殺害された聖職者や重体のけが人は、いずれものどを切られたという。

 フランスでは南部ニースで、大型トラックで花火の見物客84人を殺害するテロ事件が約2週間前に起きたばかり。非常事態宣言の6カ月間の延長を決め、全土で厳戒態勢を敷いていた。(パリ=高久潤

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