【都知事選】小池氏が都連を批判「小泉元首相を呼んだら、進次郎さんが自民除名」
東京都知事選(31日投開票)に出馬した小池百合子元防衛相(64)は26日、人口約3万4000人の東京都西多摩郡瑞穂町から街頭演説をスタートした。
午前9時半。JR箱根ヶ崎駅前には聴衆約150人が集まった。小池氏はマイクを握ると「これだけ朝早くて、箱根ヶ先駅前でどれだけ人がお集まりいただけるかちょっと心配でした」と切り出し、「でも(瑞穂町の)人口の半分がここにいらっしゃいました」とジョークで沸かせた。
告示から13日目。政党、組織の支援のない孤軍奮闘が続いている。自民・公明両党から推薦を得た増田寛也元総務相(64)を念頭に「私はブルドーザーのようにざぁーっと票をかき集めることはできない」と揶揄した。
自民党都連は告示前、党推薦候補以外を支援した場合、親族も含めて除名を含めた処分とする内容の文書を配布したが、24日に自民党総務会長を務めた笹川尭元衆院議員(80)が小池氏の応援に駆け付けるなど、締め付けはほころびを見せている。小池氏は「笹川尭さんは息子(博義氏)さんが現職の自民党衆院議員で、息子さんが今後どうなるのかという話。封建時代のお家取り壊しみたいな時代がかった御触れが出て、逆に皆さんが私を応援して下さるという流れになっている」と都連を批判した。
続けて、25日の毎日新聞朝刊に掲載された、03年に小池氏を環境大臣に抜てきした小泉純一郎元首相(74)の発言についてのコラムを紹介。「小泉さんが『自民党がそんなことやるんだって。もう自民党には自由も民主もないんだね』と発言してる。例えば、私がお父さん呼んだら、進次郎さんが除名されるって話でしょ。さすが小泉さん、落ち着いた話しぶり方だなと改めて思いました」と褒め立てた。
小泉元首相は今月5日、小池氏の立候補について「度胸あるなと思いましたね。女は愛嬌、男は度胸だったが。よく出る意思を固めましたね、小池さん。まあ、やるからには精一杯やってほしい」とエールを送っている。