障害者殺傷の容疑者、衆院議長宛てに犯行ほのめかす手紙

2016年7月26日15時14分  スポーツ報知
  • 植松聖容疑者が大島衆院議長に宛てた手紙のコピー
  • 植松聖容疑者が出頭した際に使用した乗用車の車内には多量の血痕が残されていた

 26日午前2時45分ごろ、相模原市緑区千木良の知的障害者施設「津久井やまゆり園」の職員から「刃物を持った男が施設に来ている」と110番があった。入所者が首などを刺され、現場で19人が死亡したほか25人が重軽傷。県警は殺人未遂と建造物侵入の疑いで、午前3時すぎに津久井署に出頭した現場近くに住む元職員植松聖容疑者(26)を逮捕した。捜査関係者によると、植松容疑者は手紙を衆院議長公邸に持参した後、「他害の恐れがある」との理由で、精神保健福祉法に基づき3月まで措置入院となった。病院で尿などを検査し、大麻の陽性反応が出た。

 植松聖容疑者が衆院議長宛てに出した手紙の要旨は次の通り。

 この手紙を手にとっていただき本当にありがとうございます。私は障害者総勢470人を抹殺することができます。常軌を逸する発言であることは重々理解しております。しかし、保護者の疲れきった表情、施設で働いている職員の生気の欠けた瞳、日本国と世界のためと思い、居ても立ってもいられずに本日行動に移した次第であります。

 理由は世界経済の活性化、本格的な第3次世界大戦を未然に防ぐことができるかもしれないと考えたからです。車いすに一生縛られている気の毒な利用者も多く存在し、保護者が絶縁状態にあることも珍しくありません。

 私の目標は重複障害者の方が家庭内での生活、および社会的活動が極めて困難な場合、保護者の同意を得て安楽死できる世界です。重複障害者に対する命のあり方はいまだに答えが見つかっていない所だと考えました。

 戦争で未来ある人間が殺されるのはとても悲しく、多くの憎しみを生みますが、障害者を殺すことは不幸を最大まで抑えることができます。今こそ革命を行い、全人類のために必要不可欠であるつらい決断をする時だと考えます。日本国が大きな第一歩を踏み出すのです。

 作戦内容 職員の少ない夜勤に決行いたします。重複障害者が多く在籍している二つの園(津久井やまゆり園、別の園=原文は実名)を標的とします。見守り職員は結束バンドで身動き、外部との連絡をとれなくします。職員は絶対に傷つけず速やかに作戦を実行します。260人を抹殺した後は自首します。

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