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予告の手紙持参、衆院議長訪問か 植松聖容疑者

植松聖容疑者(フェイスブックから)

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 植松聖容疑者が今年二月、「職員は傷つけずに抹殺する」と書き込み、入所者の殺害を示唆する手紙を衆院議長公邸を訪ね、渡そうとしていたことが二十六日、政府関係者への取材で分かった。

 手紙には、やまゆり園を標的とすると明記。「職員の少ない夜勤に決行する」などと、手口も記していた。

◆近所に1人暮らし 教育実習の経験も

 神奈川県によると、植松容疑者は津久井やまゆり園に二〇一二年十二月、非常勤として採用された。一三年四月に常勤職員となり、今年二月まで勤務していた。以前は運輸系の会社に勤めていたという。自宅は施設から東南約六百メートルにある二階建てで、近所の住民らによると、約五年前まで両親と住んでいたが、現在は一人暮らしだった。

 相模原市緑区の小学校によると、植松容疑者とみられる人物は、一一年五月末から約一カ月間、この小学校で教員免許を取得するために教育実習を行った。

 当時指導した四十代の女性教諭は「休み時間になると、子どもたちと一緒にドッジボールやサッカーなどをしてよく遊んだりしていた。実習のアドバイスをした際には『そうですね。分かりました』と応じ、遅刻や休むこともなく取り組んでいた」と振り返った。小学生の時に教育実習を受けたという中学三年の女子生徒(15)は「優しくて普通の明るい先生だった。(事件は)信じられない。先生になったんだろうと思っていた」と困惑していた。

 近くの主婦(39)は植松容疑者が障害者施設で働いていたことは知っていたが、特に仕事の悩みは聞いたことはなかった。自宅に友人らしき人もよく出入りしていたという。「昨日、息子たちが(植松容疑者を)見かけたけどいつもと変わらない様子だったと聞いた。明るい人で普通の子ども好きのお兄ちゃんという感じ。『なぜ』という気持ち」と声を落とした。

 

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