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【大相撲】

稀勢の里、来場所V逸でも横綱へ? 横審委員長が考え示す

2016年7月26日 紙面から

千秋楽、稀勢の里は押し出しで豪栄道を破り12勝を挙げた=24日、愛知県体育館で

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 9月の大相撲秋場所で再び綱とりに挑戦する大関稀勢の里(30)=田子ノ浦=が、V逸でも昇進する可能性が出てきた。名古屋場所後の横綱審議委員会が25日、東京・両国国技館で開かれ、稀勢の里について優勝を逃した場合でも昇進させていいのではという意見も出た。

 直前2場所で優勝せず昇進となれば、1987年秋場所後に決めた大乃国以来。1度も優勝経験がなく昇進となれば、1986年名古屋場所後に決めた双羽黒以来となる。

 八角理事長(元横綱北勝海)、審判部は昇進の基準として勝ち星数にかかわらず「優勝」としているが、守屋秀繁委員長は「(準優勝でもいいという意見が)一定はあります。何人かの方が、勝率的には(ほかの横綱よりも)一番いいんじゃないかと。全員が優勝が必須であるということではない」と話した。

 横審の内規は、2場所連続もしくはそれに準ずる成績となっており、守屋委員長も個人的な見解として「優勝してほしいと思う。優勝しないとなかなか推薦しにくいですね。稀勢の里にとっても不幸なこと」と話したが、「相撲ファンも熱望してますよね。そういう中で、今までの慣習にとらわれて決めるのではないよう、この1週間くらい考えるようになっています。世論を踏まえての準ずると理解して」という柔軟な考え方を示した。(岸本隆)

 

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