抜群に速いSUVを一挙公開!最新SUVの底力はここまで凄い!
本記事では、抜群に速いSUVを一挙にご紹介します。SUVといえば、SUV独特のカッコ良さや、着座位置の高さからくる見晴らしの良さ、そして悪天候に強くて走破性にもたけており、アウトドア用途でも使える実用性の高さが魅力的ですよね。
多目的に使えて、走行性能も抜群に良いとなれば、まさに鬼に金棒といったところではないでしょうか。
最新SUVの高性能モデルは、10年程前のスーパーカーや、スポーツ走行に特化した高性能クーペに迫るほど進化しています。
今回は、「速さ」の指標として、0-100km/h 加速に加えて、最高速度、旋回速度、ブレーキ性能などを加味して、世界中のSUVの中から抜群に速いSUVをピックアップしました!
0-60 mphやゼロヨン等の各種データは、北米自動車メディア「Motor Trend」もしくは公式データを主に参考にしています。
*用語のご参考*
- 0-60 mph:停止状態からのフル加速で時速96キロに到達するまでの時間(≒ 0-100km/h)
- ゼロヨン:停止状態からフル加速で400メートル地点まで到達するまでの時間
- 60-0 mph:時速96キロからのフルブレーキで完全に停止するまでにかかった距離
- Figure 8:8の字コースで高速旋回性能を測るテスト。スーパーカーで22秒~23秒程度、高性能スポーツカーで23秒~25秒が目安です。
0-100km/hについて詳しく知りたい方は、「国産車・輸入車の0-100km/h加速 etc.!」をご覧いただくと理解が深まると思います。
2016年5月14日更新
本記事に記載しているカタログデータは、日本有数の掲載在庫台数を誇るカーセンサーを参照しております。
目次
【テスラ】モデル X P90D
新車価格:約868万円~
◎ 公式ページ
テスラモーターズ初のSUVタイプの電気自動車です。最高723馬力を出力するガソリンレスの究極のエコカーであり、7人乗ることもできるファミリーカーでもあります。
ハイパフォーマンスモデルであるP90D(アップグレード・バージョン)は、Motor Trendの0-60 mph(0-96.6km/h)テストにおいてSUV世界最速となる3.2秒を記録しています。
これはスーパーカークラス相当であり、たとえばフェラーリ458スパイダーの3.3秒やアウディR8の3.1秒、レクサスLFAの3.6秒などがあります。
こちらの動画は、スーパーカーのフェラーリ F430と加速勝負をしているシーンなのですが、出足でモデルXが圧倒的に勝っていることがわかります。
電気自動車はアクセルベタ踏みで即、強力なトルクを発生するのが強みですが、それにしてもSUVでこの速さは反則的ですね!
以下の動画では、加速性能をテストしているのですが、0-100km/hで3.357秒、0-160km/hで7.98秒を記録しています。
街中の一般車の大半は0-100km/hで10秒を超えますので、一般の車両が時速100キロに到達したときには、テスラX P90Dはすでに時速160キロを超えているということですね。
(動画の40秒付近から加速シーンが始まります。)
ちなみにMotor Trendのテストでは、ゼロヨンで11.7秒、60-0 mphは32.3メートル、Figure 8では25.1秒を記録しており、こちらも限界性能は高性能スポーツカー並です。
しかもオプションの3列シートを付けた状態(重くなります)での測定ですから、やっぱり速いです。
そして特筆すべきは、車両価格です。スーパーカー並の加速性能で、しかもガソリン不要のエコカーなのに、ベース価格は868万円からとなっています。
量産型の安価なバッテリーを使っているからこそ、この価格が実現しています。
またスーパーカーみたいなファルコンウィング、7人乗り+豊富な荷室スペースの実用性、フロントウィンドウの圧倒的な視認スペースなど、魅力ポイントが盛りだくさんすぎます。
ただしあまりに人気があるため、納車まで相当な時間がかかりますので、琴線に触れた方は早めに行動されたほうが宜しいかと思います。
【ベントレー】ベンタイガ
新車価格:2695万円
イギリスの高級車メーカーである「ベントレー」初の最高級SUVです。
ラグジュアリーSUVではあるものの、加速力はトップクラスの高性能スポーツカーに近い性能を有しています。
最高608馬力を出力するW12ツインターボ・エンジンを搭載しており、0-60 mphのテストでは3.5秒(公式4.0秒)を記録しています。この記録は、Motor Trendのテストでガソリン車最速となっています。
最高級車としてボディがかなりヘビーなので、ローンチコートロール無しとしても出足は若干遅い感じがしますが、走り出してからは怒涛の加速力ですね。
最高速は時速300キロです。空力抵抗の面で不利なSUVとしては、かなりすごいですね。
60-0 mphのブレーキ性能は36.2メートル、旋回テスト(Figure 8)は25.6秒に留まっていますが、車両重量が2422キロであることを考慮すると、十分優秀ですね。
ヘビー級の車の中では、さりげなく燃費が良い(リッター7.8キロ)です。
【BMW】X6 M
新車価格:1588万円~1619万円
クーペのようにスタイリッシュなデザインが特徴的な、BMWの高性能SUVモデルです。
最高575馬力/6000rpm、76.5kg・m/2200~5000rpmの最大トルクを発生するV8ツインターボ付きのエンジンを搭載しています。
ベースとなるBMW X6を大幅強化したモデルとなり、車幅1.99メートル、全長4.92メートル、全高1.69メートルのビッグサイズです。
スポーツクーペをそのまま大きくしたような車であり、スポーツカーのように性能バランスが抜群に良いのがポイントです。
Motor Trendのテストでは、0-60 mphで3.7秒、ゼロヨンは12.1秒、60-0 mphのブレーキテストは32メートル、旋回テストで24.3秒を記録しています。
以下の動画は、2016年モデルのX6 Mで277キロまで加速しているシーンです。
総合パフォーマンスでいえば、現時点での市販SUVの頂点といえますね。
最新SUV・クーペの限界性能はどれぐらい高いのか~BMW X6 M 対 Gメルセデス・ベンツGLE 63 AMG S
【ポルシェ】マカン ターボ
新車価格:1066万円
◎ カタログデータ
スポーツカーといえば、ポルシェのSUVも外せないところですね。
マカンは、ポルシェの中ではエントリーに近いモデルとなり、ベースモデルが685万円、「マカン S」が805万円、「マカン GTS」が939万円、そして「マカン ターボ」が1066万円となっています。
マカン ターボは、最高400馬力/6000rpm、最大トルク56.1kg・m/1350~4500rpmを出力するV6ツインターボ付きエンジンを搭載しています。
性能面では、0-60mphで4.2秒(公式4.8秒)、最高速は266キロ(公式データ)、ゼロヨンで12.9秒、旋回テストで25.0秒を記録しています。
以下の動画では、停止状態から時速150キロまでの加速シーンをご確認いただけます。
マカンが優れているのは、ブレーキング性能です。ライバルのSUVと比べてダウンサイジングしている分、車両重量が軽く、60-0 mphのフルブレーキテストでは31メートルという、卓越したストッピングパワーを発揮しています。
ポルシェらしく、車両の大きさや重さを感じさせないぐらい軽快に走るところも魅力ポイントです。
【メルセデス・ベンツ】GLE63 クーペ S
新車価格:1780万円
◎ カタログデータ
メルセデス・ベンツの最高峰スポーツSUVです。最高585馬力、最大トルク 77.6kg・m/1750~5250rpmを発生するV8気筒のツインターボ付きエンジンを搭載しています。
実質、BMW X6 Mとライバル的な存在にあります。
以下の動画では、ドイツのアウトバーンで停止状態から時速253キロまで加速しているシーンを確認できます。
0-60 mph以外には、ゼロヨンで12.5秒、60-0 mphは34メートル、旋回テストでは25.2秒を記録しています。
BMW X6 Mと比べると、性能面ではやや劣っているものの、AMGならではのスポーティなルックスと、高揚感溢れるエンジンサウンドは魅力的ですね。
また、電動式パワーステアリングの出来はピカイチとのことです。
【ポルシェ】カイエン ターボ S
新車価格:2235万円
◎ カタログデータ
カイエン ターボ Sは、上記でご紹介したマカンよりも一回り大きく、パワフルなSUVです。
最高570馬力/6000rpm、最大トルク81.6kg・m/2500~4000rpmを出力するV8ツインターボ付きエンジンを搭載しています。
0-60mphは4.2秒、最高速は284キロ(公式データ)、ゼロヨンでは12.9秒を記録しています。
マカン ターボと比べると、ハイパワーエンジンを搭載している分、最高速において勝っています。
【ランドローバー】レンジローバー スポーツ SVR
新車価格:1605万円
◎ カタログデータ
ドイツ車が続きましたが、ここでイギリスの自動車ブランド「レンジローバー」の高性能スポーツカーの登場です。
レンジローバースポーツ SVR(スーパーヴェローチェ)は5リッターV8エンジンが搭載さてれおり、最高出力550ps/6500rpm、最大トルク69.3kg・m/3500rpmを出力します。
この車はラグジュアリーカーとしての特性が強く、フル加速でも車内はかなり静かなのが特徴的です。
(動画のモデルは、SVRの一つ下のスポーツグレードであり、0-60 mphで4.4秒を記録しています。)
Motor Trendのテストでは、0-60mphは4.3秒、ゼロヨンでは12.7秒を記録しています。
この辺りで区切りをつけて、後続の高性能SUVについてご説明します。
ドイツ車といえば、やはりアウディも高性能スポーツカーを絶えず生産している自動車メーカーの一つであり、最高峰モデルはSQ5となります。
SQ5の0-60 mphは4.4秒、ゼロヨンは13.1秒を記録しています。
さらに0-60 mphを見ていくと、マカンSが4.9秒、GLE450 AMG クーペが5.1秒、GLE550eが5.2秒、BMWX4 xDrive35iが5.2秒、アウディQ7が5.7秒(2017年式)、BMW X6 xDrive35iが5.8秒と続きます。
ここまでが、おおよそ日本で販売されている輸入車の高性能SUVとなります。
それでは、国産車はどうでしょうか?まず忘れてはならないのが、ジュークRです。日本が世界に誇る日産GT-Rの中身をジュークに移植した車であり、ごくわずかな台数のみが生産された特別仕様車です。
Motor Trendのテストでは、ジュークRは0-60 mphで3.6秒、ゼロヨンでは11.9秒を記録しています。また、下のGT-Rとのドラッグレース比較では、かなり接戦の接戦となっています。
この特別車を除いて、ここからは市販の国産SUVで特に速くて、しかも高性能SUVとしてはリーズナブルなお値段の2台をご紹介します。
【スバル】フォレスター
新車価格:312万円
中古車価格:80万円~
◎ カタログデータ
フォレスターは、実用性、スポーツ性、そして安全性を兼ね備えた優秀なSUVです。
2リッター・ターボの2.0 XTは、最高280馬力、最大トルク35.7kg・m/2000~5600rpmを出力する2リッターのトルクフルなエンジンを搭載しています。
しかも車両重量は1610キロに抑えられており、スポーツセダンに負けないほどブレーキ性能や旋回性能が優れています。
加速性能では、0-100km/hで6秒台中盤の俊足を誇ります。
また欧州のハイスペックSUVとは異なり、全幅1.79メートル、全長4.59メートルに抑えられており、最小回転半径は5.3メートルにとどまっていますので、日本の街中でも取り回しに困るようなことがほとんど無い絶妙なサイズとなっています。
速くて、実用性があり、安全性やコストパフォーマンスが良いSUVをお探しの方に一押しの一台です。
ちなみに、フォレスター 2.0 XTの中古車をカーセンサー.netのこちらのページのように条件を絞り込んで調べてみると、コミコミで80万円程から購入できるようですね!かなりお買い得だと思います。
【日産】ジューク RS ニスモ
新車価格:347万円
◎ カタログデータ
日産のコンパクトSUVであるジュークの高性能モデルです。かなりインパクトのある独特のルックスが特徴的です。
1.6リッターのターボ付きエンジンを搭載しており、最高214馬力、最大トルク25.5kg・m/2400~6000rpmを発揮します。
0-100km/hは6秒中盤と俊足であり、Motor Trendの旋回テストでは26.1秒、60-0 mphのブレーキングテストでは34.7メートルという優秀な成績を記録しています(※テストモデルは北米MT仕様です)。
以下の動画は、日本ではなかなか試せない、停止状態から時速200キロまでの加速シーンです。
この車は、車幅1.77メートル、全長4.16メートルですので、SUVとしてはかなりコンパクトな部類に入ります。特に全長が短いため、街中での取り回しには余裕があります。
ジューク RS ニスモの中古車は、カーセンサー.netのこちらのページをチェックすると、約200万円程から購入できるようですね。
まとめ
世界中の高性能SUVモデルを一挙にご紹介しました。EV車のテスラ モデル Xを筆頭として、最新の高性能SUVはスーパーカークラスに近づいてきたと言えます。
SUVは実用面(視界性や車内スペース)においても優れていますので、高性能化により今後とも楽しみな車が増えてきそうです。
ちなみにSUVよりもコンパクトで実用的な車をお求めであれば、高性能コンパクトカー(ホットハッチ)も人気があります。
SUVと比べると、ホットハッチは迫力や見晴らしの面では劣りますが、燃費や取り回しの良さはホットハッチに分があります。
抜群に速いコンパクトカーを一挙公開!ホットハッチの底力とは?
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2016.7.20 by Dr. Poni