障害者施設殺傷事件 2つの建物移動し次々刺したか

障害者施設殺傷事件 2つの建物移動し次々刺したか
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26日未明、相模原市の障害者施設に刃物を持った男が侵入し、入所者などが刺され、19人が死亡、25人がけがをした事件で、殺人未遂などの疑いで逮捕された施設の元職員の男が、入所者が生活する2つの建物を移動しながら次々に刺した疑いがあることが、警察への取材で分かりました。捜査関係者によりますと、調べに対し「障害者がいなくなればいいと思った」という趣旨の供述をしているということで、警察は事件に至る詳しいいきさつや動機を調べることにしています。
26日午前2時半すぎ、相模原市緑区の障害者施設「津久井やまゆり園」に刃物を持った男が侵入し、入所者などが次々に刺されたと通報がありました。警察などによりますと、これまでに19歳から70歳までの合わせて19人が死亡し、25人がけがをしているということです。
警察は、近くに住む施設の元職員、植松聖容疑者(26)が「私がやりました」と警察署に出頭したことなどから、殺人未遂などの疑いで逮捕しました。
これまでの調べで、施設の敷地内には入所者が生活する東棟と西棟の2つの建物が隣接していますが、植松容疑者は東棟の1階のガラスを割って侵入し、その後、2つの建物を移動しながら入所者などを次々に刺した疑いがあることが、警察への取材で分かりました。警察によりますと、入所者などは東棟の1階と西棟の1階と2階の広い範囲で被害を受けていたということです。
これまでの調べで、植松容疑者は包丁とナイフ合わせて3本と結束バンドを持ち込んで、施設の職員を縛った疑いがあるということです。
捜査関係者によりますと、植松容疑者は「障害者がいなくなればいいと思った」という趣旨の供述をしているということで、警察は今後、容疑を殺人に切り替え、事件に至る詳しいいきさつや動機を調べることにしています。