こう蒸し暑くなってくると、ジェラートが食べたくなる人は多いのではないでしょうか。
しかし、和風の冠を付ける「和風ジェラートおかじ」の存在を知っている人は通かもしれません。
身近な和風素材を活かし、胃にもたれない軽快な後味のジェラートを得意とする、ジェラート界のニューウェーブです。
優しい素材感あるテクスチャーと適度な甘さと、さっぱり感が、心と身体のバランスをニュートラルにしてくれます。
噂の和風ジェラートは東京でも食べられる!
新潟発のこの「和風ジェラートおかじ」は、新潟市西区の田園風景に囲まれた場所で営業していますが、今年の6月には、東京小金井の住宅街に、おかじ小金井店オープンが賑々しくオープンしています。
店長は、新潟弁喋る新潟出身者らしいです。いろんな意味で、新潟のライブ感を愉しめそうです。
さて新潟店の店頭をくぐり抜けると、真正面に意気込みが鎮座しています。
このお店のジェラートは、原材料は、新潟県産牛乳をはじめ、県産のフルーツや野菜をど真ん中に新潟の気候や風土似合わせた甘さに配合しているそうです。
この日のメニューのラインナップは以下の通り。
・長野そば茶
・塩麹
・村上ほうじ茶
・自家製黒蜜 抹茶
・濃厚ミルク
・自家製黒蜜 きなこ
・越後姫(氷菓)
・温州みかん(氷菓)
・パイナップル(氷菓)
・マンゴー(氷菓)
和風を謳うだけあって、見慣れないフレーバーが…。期待感が高まります!
素材由来の色合い、ナチュラルカラーは目にも優しい。すっと違和感なく目に飛び込む。加えて、目を凝らして見ると、素材感も感じられます。
身体に負担が掛からない様、どこまでも優しい。
ちょうどジェラートを仕込むということで、大人の社会見学。
本日の仕込や発注材料に関するメモ。個人的趣味だが、職人の何気ないメモに萌える。
素材の持ち味を損なわぬように正確かつ慎重に計量。
新潟県産牛乳を混ぜ混ぜ、素材の香りやテリからフレッシュ感がビンビン伝わる。お店では濃厚ミルクとさっぱりミルクを使い分けるこだわりよう。
美味しいジェラートを作るべく、マシンがじわっと汗をかく。
出たっ!出来た。ゆっくりゆっくりマシンから。よくショーケースに並ぶジェラートに綺麗な均一の筋が付いていることがある。この筋だったことに気付き、ちょっと嬉しくなった。
いざ実食!
さて、待ちに待った実食!ジェラートのコンシェルジュ的なお姉さんにやさしく誘われ、従順な飼い犬様に好みを伝える。
今日の僕セレクト!
・村上ほうじ茶、自家製黒蜜きなこ、さくら
・越後姫(新潟の苺)、塩麹、自家製黒蜜きなこ
和風、地元感溢れるチョイスとしました。
黒蜜トッピングがシズル感をアップアップ!
喰べての想像力をトレースしながら、それを超えてくる素材感たっぷりな優しい味、どんぶりいっぱい喰べれそうなテイスト。
ここ新潟で味わう意味を再認識させてくれる。決して後戻りできない時間の中で味わう和風ジェラートの意義を十二分に満喫させてくれる。決して期待を裏切らず、かといって、過剰に煽らない。ほっとするけど、新しい発見をさせてくれる。そんな味がうだる夏の暑さにに喝。
命の自家製黒蜜も、単体で味わせてもらう。
和風感あふれる店内も落ち着く
ジェラートに夢中になってたけど、見上げると和風ジェラートらしく和風なしつらえ。
立派な梁に欄間。コンセプトが貫かれています。
目の間に畑も広がる半田園、半住宅街に佇み、とても落ち着いた雰囲気。
暑さから解放され、幾分正気にもどった。
オーナーの岡島 健志(おかじま たけし)さん。
地元や和風食材に真摯に向き合う姿勢に頭が下がる。素材の特性を見極め、そっと寄り添う、優しい人柄もジェラートに表現されている。季節のうつろいと共に変わっていくフレーバーに幾度もおとづれたくなるジェラート屋さん。
紹介したお店 和風ジェラートおかじ
所在地:新潟県新潟市西区みずき野2-12-8
電話番号:025-239-3910
営業時間:10:00~18:00
定休日:月曜
和風ジェラートおかじ小金井店
東京都小金井本町5-4-29 042-301-8383
11:00〜19:00 月曜日定休
書いた人
キムラマサアキ
新潟県で初めての野菜ソムリエ。食・料理・食育の講 演を多数開催、多くのメディアに出演、出稿。農商工連携6次産業プランナーとして活動中。