熊本市長「熊本城天守閣 3年後までに再建」

地震で大きな被害を受け、立ち入りが禁止されている、熊本城の天守閣について、熊本市の大西市長は、3年後の平成31年までに再建したいとする意向を示しました。
熊本地震により、熊本城は、国の重要文化財に指定されている13の建物すべてで倒壊や破損などの被害が出たほか、天守閣も瓦が落ち、床や壁にひびが入るなどしたため、立ち入りが禁止されています。
これについて、熊本市の大西市長は26日の記者会見で、熊本城の復旧にかかる費用は現時点で600億円を超えるという見通しを示しました。
そのうえで、天守閣について「3年後には何らかの形でお見せできるようにしたい」と述べ、3年後の平成31年までに再建したいとする意向を示しました。
平成31年には熊本県でラグビーのワールドカップや女子ハンドボールの世界選手権が予定されていて、再建した天守閣を国内外の観客に見てもらい、復興をアピールしたい考えとみられます。
熊本市は20年かけて熊本城を震災前の姿に戻す計画で、40以上のやぐらがあったとされる幕末の姿に復元することも見据えた「熊本城復旧基本計画」を来年度、平成29年度までに策定することにしています。