ソフトバンク社長 企業買収巡り英首相と会談

ソフトバンク社長 企業買収巡り英首相と会談
イギリスに本社を置く半導体開発会社をおよそ3兆3000億円で買収すると発表した通信大手、ソフトバンクグループの孫正義社長が、イギリスのメイ首相と会談し、買収の具体的な進め方などについて意見を交わしました。
ソフトバンクグループの孫社長は、25日、イギリスの首相官邸を訪れ、メイ首相とおよそ30分にわたって会談しました。

会談後、取材に応じた孫社長は、訪問はソフトバンク側の求めで実現したもので、先週、発表した半導体開発会社、ARMホールディングスの買収の進め方が主要な議題だったと述べました。

イギリスでは、EUからの離脱で企業が機能の一部をヨーロッパのほかの国に移すのではないかとの指摘も出ていますが、孫社長はメイ首相に、ARMホールディングスの本社を維持することや、イギリス国内のおよそ1600人の社員を5年間で倍増させる方針を説明したと言うことです。メイ首相は、この方針を歓迎し、今後も海外の企業が安心してイギリスに投資できるようにしていきたいと応じていたということです。イギリスへの直接投資を巡っては、EUからの離脱による影響が懸念されるなか、今回のソフトバンクグループに続き、大型の企業買収が出てくるかどうか注目されています。