初乗り410円タクシー 東京で来月試験導入へ

初乗り410円タクシー 東京で来月試験導入へ
国土交通省は、タクシーの短距離利用の拡大に向けて需要を確認するため、来月5日からおよそ1か月間、東京の一部の乗り場で初乗り運賃が410円のタクシーを試験的に導入すると発表しました。
それによりますと、来月5日から9月15日までのおよそ1か月間、東京の一部の乗り場で初乗り運賃が1.059キロまで410円で、その後237メートルごとに80円ずつ加算されるタクシーが試験的に導入されます。
現在の初乗り運賃は2キロまで730円のため、距離を半分にしたうえで320円引き下げられることになります。
具体的には、新橋駅東口、浅草駅前、新宿駅東口、東京大学病院前の4か所で導入され、指定された場所以外では乗車できないということです。
国土交通省は利用者に対してタクシーの利用頻度や感想などについてアンケートを実施し、タクシーの短距離利用の拡大に向けて初乗り運賃の引き下げでどれだけ需要を拡大する効果があるのかを検証することにしています。
国土交通省はことし12月にも東京23区などで初乗り運賃の引き下げを行う考えで、石井国土交通大臣は閣議のあとの会見で、「距離に応じた運賃体系を徹底するなど利用者利便のために必要な措置を講じていきたい」と述べました。