大企業安定神話はとうの昔に崩壊してる!石川さんが語るベンチャーで働く意義とは
現在、グッドファインドの運営をするSLOGAN 株式会社にて長期インターン中の石川 信太朗さんにベンチャーで働く意義というテーマでお話を伺いました。
プロフィール 石川信太朗さん
大阪大学の大学院生で数学を専攻し、ITベンチャーへの就職を決める。アカペラを趣味でやっており、そのコミュニティサイトを自分で作りたいと思い、今年4月にTECH::CAMPを受講・卒業する。現在、goodfindを運営するスローガン株式会社にてインターンをしている。
大企業の安定神話はとうの昔にくずれている!
−内定先としてベンチャーを決めた理由はなんですか?
理由としてはいくつかあるのですが、まず第一に世間一般的には安定していると思われてる大企業はもう安定なんかしていないからです。このような事が言える理由は二つあります。一つ目に商品サイクルが短命化していることと、二つ目に労働市場の流動化です。
−はじめに、商品サイクルの短命化について詳しく教えてもらってもいいですか?
まず、商品サイクルの短命化というのは、今の時代はものが売れる期間というものが短くなってきていると言う意味です。つまりロングセラー商品が出にくい世の中になってきてます。これは企業が今まで成長しているからと言ってこれからも安定して成長し続ける可能性が低くなったともいえます。なぜならその企業の成長を支えている商品のサイクルも短くなってきているので、大企業とベンチャー、どちらも常に新商品を出し続けなければならないからです。
−なるほど、二つ目の労働市場の流動化はどういうことですか?
次に、労働市場の流動化、これはどういうことかというと働いている人が転職しやすい世の中になってきてるということです。これは終身雇用の崩壊に起因するものです。昔までは終身雇用により優秀な人材を保持できたのですが、今は優秀な人材を保持することは難しくなっています。これは大企業でも一緒のことで、大企業が安定していると思われる理由には「その企業を大きくしてきた優秀な人材がいる」ということがあると思います。ただ、今の時代はその優秀な人材を保持し続けにくくなっている。以上の2つの理由から、安定を求めに大企業に就職することは間違っています。
これからの時代を生きるには「ゼロイチ力」が必要だ
−大企業を選ばない理由はわかりましたが、ベンチャーをわざわざ選ぶ意味はなんですか?
それは、僕は基本の生き方として「自分はできるだけ他に依存しないで生きていくべき」だと思っているからです。国にも会社にもです。例えば、公務員というのはまるっきり国に依存しているわけなんですよ。僕は日本はもう40年も50年も続かないと思っているので、今から公務員になろうと思うのは意味がわからないですね。これからの時代、何かに頼らなくて生きていかねばならないと思っています。
−何にも頼らなくていい自分になるというのは具体的にどういうことでしょうか?
「これからの時代を生きていくためのスキル」を身につけることです。具体的には、自分で事業を作る力です。つまりゼロからイチを作り出す力。ベンチャーに就職することと公務員、もしくは大企業の社員になることの大きな違いはこの「これからの時代を生きていくためのスキル」がつきやすい環境かどうかです。大企業の社員として働きだしたとしても新規事業をする機会は滅多にないです。ましてや公務員ならなおさらです。このゼロからイチを作り出すスキルは実際に新規事業を立ち上げる経験でしか身につかないはずです。僕自身、今年の四月までには入社した時に自分で考えた新規事業案を社内でプレゼンテーションをして、立ち上げをしたいと考えています。
プログラミングスキルはゼロイチをする際に必要なスキル
−ゼロからイチのスキルを身につけるためにどのようなことをしましたか?
プログラミングを勉強しました。結局、何かアイディアがあったとしてもそれを具現化する力がないとゼロからイチを作り出す力とは言えないと思ったのからです。僕は趣味でアカペラをやっているのですが、それのコミュニティの数は少ないのですね。なのでアカペラをやっている人のコミュニティをサイト上で作ろうと思いプログラミングを勉強しにTECH::CAMPを受講しました。プログラミングはゼロからイチを作り出すスキルのうちの一つだと思います。
強烈に自分の夢を語る人がベンチャーにはいる
−他にどんなことがベンチャーで働く利点ですか?
そうですね。やっぱり楽しく仕事がしたいじゃないですか。僕はどういう時に楽しく仕事ができているかというと、2つの要素を兼ね備えている人と仕事をしている時です。その二つとは、高い目標のために本気でコミットしていることと、onとoffがしっかりしているという事です。一つ目の要素についてですが、高い目標のために本気でコミットしていることでお互いに刺激しあえることです。二つ目の要素に関しては、onとoffがしっかりしているという事は仕事ばかりではなくいざ遊ぶとなると一緒に遊べるし遊んでばかりではなく仕事となれば真剣に取り組む。このような人が僕にとって魅力的で、一緒に仕事がしたいと思うことです。
−なるほど、どうしてそういう人材がベンチャーにはいるとお考えですか?
体験談になるのですが、僕は大企業もベンチャーもインターンに行ったことがあるんです。その時に、大企業では、強烈に自分の夢を語る人はいなかったのですが、ベンチャーにはいたんですよ。その夢に僕は「ほんとにできるのか?」と疑問に思うほど、でかい夢なのですが、それでもそれに向かって真剣に取り組んでいる姿が魅力的ですね。
石川さん、貴重なお話ありがとうございました!