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初の上位挑戦5勝は立派 名古屋場所の御嶽海関に関係者

中村協和さん

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 二十四日に千秋楽を迎えた大相撲名古屋場所。自己最高位の東前頭筆頭で臨んだ上松町出身の御嶽海(みたけうみ)関(本名・大道久司、出羽海部屋)は、横綱、大関らの上位と総当たりする試練の場所で、五勝十敗だった。子どものころから指導する県相撲連盟選手強化部長の中村協和さん(70)=木曽町=は「この位置で五勝したのは立派」とした上で、「御嶽海関の持ち味である突き押し相撲を磨いてほしい」と述べた。

 (聞き手・桜井祐二)

 −名古屋場所の御嶽海関をどう見るか。

 横綱、大関に相撲を取らせてもらえるか心配した。全て勉強になった場所で、この位置で五勝したのは立派だと思う。

 中日(八日目)以降の相撲は、本来の出足で相手を圧倒することができた。十二日目以降の寄り切りで勝った三番は、まわしを取っての力相撲の結果で、先場所以上に地力が付いた証明ではないか。

 −印象に残った相撲は。

 六日目の大関・照ノ富士関との相撲は相手にまわしに触らせず、押し出した。両膝をしっかり曲げ、もろはずで基本通りの相撲。十二日目の松鳳山関に初めて勝った相撲は四つに組んで力比べの末、寄り切った。体力、地力が付いてきた証拠だ。

 −今後の課題は何か。

 御嶽海関の持ち味である突き押しを磨きつつ、相手と胸を合わした際にどう動くかだ。外国人力士は身長があり、懐深く、腕の力もある。そういう相手には体を丸め、相手の懐に入ってから素早く肘を張って大きくなり、頭を付け、相手の体勢を起こして前に出る。そうした相撲も磨いてほしい。

 

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