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【意見】Doorkeeperは定額制ではなくチケット制の料金プランを導入してほしい

よもやま話

はじめに

昨日、イベント告知サイトのDoorkeeperが完全に有料化するという発表がありました。

有料化自体は全く否定しないのですが、料金プランが僕の利用形態にマッチしないのでDoorkeeperを利用し続けるべきかどうか迷っています。
このエントリではDoorkeeperから提示された料金プランが利用形態にマッチしない理由と、それに代わる別の料金プランの提案をします。

TL; TR(長いので最初に結論)

ちょっと長いので最初に結論を書いておきます。
このエントリで言いたいことは以下の通りです。

  • 有料化はかまわない。自分はDoorkeeperの愛用者なので、料金を払う用意はある。
  • ただし、最低でも「毎月1500円で最大5回」は、我々のように非営利で数ヶ月に一度しかイベントを開催しないコミュニティにとって高い。
  • なので、定額制ではなくチケット制を用意してほしい。少なくとも僕はその方がありがたいし、サービス運営者としてもトータルでの収益は上がるのではないか。
  • どうしても今の料金プランにこだわるなら、納得のいく説明がほしい。

その詳細を以下に書いていきます。

あんた誰?

僕は西脇.rbというRubyコミュニティを主催しているDoorkeeperユーザーです。
神戸市内や兵庫県内でときどきRubyの勉強会を開催しています。

西脇.rb & 神戸.rb | Doorkeeper
f:id:JunichiIto:20160726055403p:plain

これまで勉強会を開催するときは毎回Doorkeeperを使ってきました。

完全有料化すること自体は問題ない

僕はDoorkeeperの愛用者です。2013年からずっとDoorkeeperを使っています。
Doorkeeperの代表者であるポールさんと何度かお話ししたこともあって、Doorkeeperというサービスにはとても親近感を感じています。

昨日公開された「有料化する理由」の内容もとても誠実で、ポールさんの真面目な性格がよく表れていると思いました。
完全有料化が必要になる理由もよく理解できました。

いつもDoorkeeperを便利に使わせてもらっているので、無料でやっていけないのであれば、喜んで利用料を払うつもりです。
ですが、今回発表された料金プランはイベント主催者として非常に悩ましいものでした。

困っている点:我々は毎月5回もイベントを開催しない

公開された料金プランを見ると、最低でも毎月1500円の支払いが必要になります(スタータープラン)。

f:id:JunichiIto:20160726073015p:plain

我々のような非営利のコミュニティにとっては、毎月定額の支払いをすること自体が大変ですし、1500円というのはかなり大きな額になります。(毎月1500円ということは、1年で1万8000円です)

しかも、スタータープランでは開催予定イベント数の上限が5回になっていますが、我々は毎月5回もイベントを開催しません。
コミュニティをスタートさせた頃はだいたい月1回のペースで、最近では3~4ヶ月に1回のペースでイベントを開催しています。

たとえば、以下は今年(2016年)の勉強会開催数です。
今のところまだ3回しか勉強会を開催していません。

1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月
1 0 1 0 0 1 0

2015年は5回、2014年と2013年はそれぞれ9回でした。(参考:過去のイベント履歴

こんな開催頻度なので、「毎月1500円で最大5回」というのはunreasonable(リーズナブルの逆)です。

提案:定額制ではなく、チケット制を導入してほしい

そこで僕が提案したいのは、利用料金を定額制ではなくチケット制にすることです。
たとえば、

  • 1イベントを開催する場合は1チケットが必要になる
  • 1チケットは500円で購入できる
  • 10チケットをまとめ買いすれば4500円で購入できる

といった料金プランです。
もっと収益を増やしたいのであれば、

  • チケットの有効期限は購入後半年とする
  • 定員が20人以上のイベントは2チケット、30人以上であれば3チケット、というように定員に応じて必要なチケット枚数を増やす

といったオプションも考えられます。

これであれば少なくとも我々の活動スタイルにはマッチするので、喜んでDoorkeeperを使い続けることができます。
もし僕と同じように考えているイベント主催者が多ければ(つまり、Doorkeeperに残ってくれる主催者が多ければ)、「毎月1500円で最大5回」の定額制よりも収益が上がるかもしれません。

どうしても今の料金プランにこだわるなら、納得のいく説明がほしい

「定額制ではなく、チケット制が良い」というのはあくまでの僕個人の一意見です。
サービス運営者の観点ではチケット制ではなく定額制にするもっともな理由があるのかもしれません。
(実は毎月何度もイベントを開催する主催者が主流で、我々のような開催頻度のコミュニティの方が少数派だとか、非営利団体よりも企業や営利団体向けのイベント告知サイトを目指しているとか)

せっかくあそこまで真摯で誠実なコメントを出してもらったのだから、なぜ定額制しか用意していないのか、なぜ最低ラインが「毎月1500円で最大5回」になるのか(「毎月300円で最大1回」があってもいいのでは?)、という点も説明してもらいたいです。

もちろん、僕がイベントごとに毎回500円を払うよりも、毎月1500円を払う方がサービス運営者としては収益が上がるでしょうが、僕が「Doorkeeperを使い続けるのは無理だ」と思ったら収益はゼロです。
もし僕と同じように考える人が多ければ、薄利多売でもトータルで見ると収益は上がるかもしれません。

ただ、このあたりはサービス運営者でないと傾向がわからないと思うので、「最低でも毎月1500円で最大5回がベスト」と結論付けた理由が知りたいです。

まとめ

というわけで、Doorkeeperの新しい料金プランについて、個人的に思うところをいろいろと書いてみました。
ざっくりまとめると、

  • 有料化はかまわない。自分はDoorkeeperの愛用者なので、料金を払う用意はある。
  • ただし、最低でも「毎月1500円で最大5回」は、我々のように非営利で数ヶ月に一度しかイベントを開催しないコミュニティにとって高い。
  • なので、定額制ではなくチケット制を用意してほしい。少なくとも僕はその方がありがたいし、サービス運営者としてもトータルでの収益は上がるのではないか。
  • どうしても今の料金プランにこだわるなら、納得のいく説明がほしい。

ということです。

サービス運営者としてのポールさんの見解をお待ちしています。