民主党大会始まる 党の政策綱領が採択へ

民主党大会始まる 党の政策綱領が採択へ
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アメリカ大統領選挙で政権維持を目指す与党・民主党の全国党大会が日本時間の26日朝から4日間の日程で始まり、クリントン前国務長官を党の大統領候補に正式に指名します。初日は、選挙戦で事実上の公約となる党の政策綱領が採択されるほか、候補者選びで最後まで争ったサンダース上院議員が演説します。
4日間の日程で行われる民主党の党大会は、東部ペンシルベニア州のフィラデルフィアで25日午後、日本時間26日午前5時に始まりました。党大会には、各州から選ばれた代議員や一般の民主党員などが参加し、2日目の26日にクリントン前国務長官を党の大統領候補に、ケイン上院議員を副大統領候補にそれぞれ正式に指名します。そして、最終日の28日にクリントン氏が指名受諾演説を行い、野党・共和党の大統領候補になったトランプ氏との選挙戦がスタートします。

党大会初日は、選挙戦で事実上の公約となる党の政策綱領が採択され、ヨーロッパの同盟国を重視し、アジア太平洋地域でも引き続き日本や韓国、それに、オーストラリアなどと関係を深めていくとする文言が盛り込まれる予定で、同盟国との関係の見直しも示唆している共和党との違いを示す見通しです。

また、初日のハイライトとしてサンダース氏が日本時間26日昼前に演説し、クリントン氏への支持を呼びかけることになっています。しかし、サンダース氏の支持者たちは連日、会場周辺でクリントン氏の指名に抗議するデモを行っているほか、民主党の全国委員会が候補者選びの最中にサンダース氏の躍進を阻もうとしていた疑いが浮上して委員長が辞意を表明する事態になっていて、女性初の大統領を目指すクリントン氏としては党大会で結束を図れるかどうかが焦点です。

クリントン氏 トランプ氏との違い示す

民主党のクリントン前国務長官は、25日、党大会が始まるのを前に南部ノースカロライナ州を訪れて集会を開き、「トランプ氏は『私はあなたたちの代弁者だ』と訴えたが、移民や女性、労働者の声を代弁しているとは到底思えない」と述べ、トランプ氏を厳しく批判しました。そのうえで、クリントン氏は「民主党の党大会は、先週の共和党のものとは対照的なものになる。彼らとは異なる理想や価値観を示すことにとても興奮している」と述べ、党大会でトランプ氏との違いを際だたせることに強い意気込みを示しました。