ASEAN外相会議 北朝鮮への非難声明 ラオスの反対で見送り

24日からラオスで始まるASEAN=東南アジア諸国連合の一連の外相会議の中で、アメリカが呼びかけて北朝鮮が進める核開発を非難する声明を出そうと調整しましたが、議長国のラオスが反対し、声明の発表が難しくなったことが分かりました。
ラオスの首都ビエンチャンで、24日から始まるASEANの一連の外相会議では26日、日本やアメリカ、中国など18か国が参加する東アジアサミットの外相会議が開かれます。
アメリカ政府の当局者などによりますと、北朝鮮が核兵器やミサイルの開発を活発化させていることを受けて、アメリカの呼びかけで地域の非核化を求める声明の発表に向けて調整が進められてきたということです。
しかし、23日行われた事務レベルの担当者による会合で、議長国を務めるラオスが「特定の一国だけを非難する声明は過去に例がなく反対だ」と主張し、声明の発表は難しくなったということです。
東アジアサミットには北朝鮮は参加しておらず、ラオス以外の参加国はすべて声明の発表に同意していたということです。ラオスは去年、北朝鮮と軍事面での関係を強化する取り決めを結ぶなど、伝統的な友好国として知られています。