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【きょうの人】「GT-R」のエンジンを手組みする「匠」候補 日産自動車横浜工場の大竹由希子さん「いつかは自分の名前入りのエンジンを」 

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【きょうの人】
「GT-R」のエンジンを手組みする「匠」候補 日産自動車横浜工場の大竹由希子さん「いつかは自分の名前入りのエンジンを」 

高級スポーツ車「GT-R」のエンジンを手組みする「匠」の候補として働く日産自動車横浜工場の大竹由希子さん=横浜市神奈川区宝町の同工場(会田聡撮影) 高級スポーツ車「GT-R」のエンジンを手組みする「匠」の候補として働く日産自動車横浜工場の大竹由希子さん=横浜市神奈川区宝町の同工場(会田聡撮影)

 「全然違う。サーキットでテストドライバーの運転に同乗し、普通のエンジンと乗り比べた。手組みの精密なエンジンは燃焼の爆発力が違うし、排気音が乾いたファーンと良い音がする。わずかな違いでアクセルを踏んだ際にクルマが止まった感覚になるというレーシングドライバーもいる」

 --どんな訓練をしたか

 「何回も繰り返し、良い状態を探した。エンジンを全部バラして空気抵抗になるところがないかみんなで確認し、改善点を探しもした。設計者やレース用エンジンをつくる人にノウハウをもらいながらやってきた」

 --組み立てに携わる人数や時間は

 「匠の5人に加え、匠候補の『準匠』の5人の計10人だ。1基の組み立てに約9時間かかり、きょうは計14基だった」

 --匠はどんな存在か

 「日産のもの作りの頂点を目指すプロ集団だ。GT-Rは注目が高く、乗り比べるために1人で5台も持っているファンがいる。フェラーリもポルシェも知っているファンも多いので、比べられると怖い。組んだエンジンに名前の入ったプレートを張るのは良い意味でプレッシャーがかかる」

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