米ヤフー ベライゾンへの売却を発表

米ヤフー ベライゾンへの売却を発表
業績不振に陥っているアメリカの大手IT企業のヤフーは、インターネット事業などをアメリカの大手通信会社に売却することで合意したと発表しました。
発表によりますと、アメリカのヤフーは、インターネットなど主力事業を、アメリカの大手通信会社、ベライゾン・コミュニケーションズにおよそ48億3000万ドル(日本円でおよそ5100億円)で売却することで合意しました。ベライゾンは去年、およそ44億ドルでインターネットサービス会社のAOLを買収しており、ヤフーを加えることで、ネットで配信する動画のコンテンツの充実や広告事業を強化するとしています。

アメリカのヤフーは、1995年に創業され、インターネット業界の草分けとして成長しましたが、ライバルのグーグルにシェアを奪われて業績不振に陥りました。2012年には、当時グーグルの副社長だったマリッサ・メイヤー氏がCEOに就き、経営のスリム化を進めてきましたが、業績の悪化から抜け出せず売却先を探していました。

ヤフーは日本のヤフーの35%余りの株式を所有していますが、売却せずに保有を続けるとしています。メイヤーCEOは「ヤフーとAOLはともにネットや電子メールを普及させてきた。今後もモバイル事業や動画などでさらなる貢献をしていく」と話しています。