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【ビジネス解読】
韓国・朴槿恵大統領肝いりの月面着陸計画に「黄信号」 2020年に月で太極旗ははためくのか?
朴大統領は、就任後に未来創造科学部(省に相当)を新設するなどで宇宙開発を推進しており、12年12月の大統領選で、有名になった「2020年に月に太極旗をはためかせる」を宣言。20年に無人月探査機を打ち上げる構想だった。
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韓国は04年、ロシアから技術を導入しようと羅老号の開発に着手し、2度の失敗の末、13年1月にようやく打ち上げに成功した。だが、東亜日報の当時の社説で「厳密に言えば、羅老号は『半分の成功』であることを忘れてはならない」と指摘されたように、1段目のロケットはロシア製で、韓国製の2段ロケットの推力性能は低かった。その後、韓国はロシアからの技術導入に見切りをつけたが、独自開発を進めている「II」のスケジュールの遅れが深刻化すれば、朴大統領の公約違反になりかねない恐れをはらむ。
一方、ロケット開発をめぐっては、日本の宇宙航空研究開発機構(JAXA)も、19年度の月面着陸機「SLIM」(スリム)の打ち上げを目指している。「今さらなぜ月に」という疑問もあるようだが、JAXAは狙った場所に正確に降りる「ピンポイント着陸」の技術を磨き、月・惑星探査の精度向上や低予算化に先鞭をつけたい考えだ。
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