2016/04/08
こんにちは。INUUNITEDです。えー、、ついにといいますか、なんといいますか。関塚監督の退任と長谷部コーチの監督就任が発表されました。あと小倉ヘッドコーチと里内フィジカルコーチの五輪チーム退任も。(藤原GKコーチはなぜか残ってるね……)公式的には「監督交代」という新しい表現ですけども、おそらくは解任でいわゆる違約金ってやつも必要なんじゃないでしょうか。散々「金がねえから監督替えられんのや!」ってムードを感じていた我々ジェフサポとしてもこのタイミングでの解任にはビックリっちゃビックリなのですが、成績的には別にビックリではないです。
昨日清水に敗れたことでプレーオフ圏内から勝ち点8差、自動昇格圏とは勝ち点17差。「昇格が義務」なクラブ(僕はそんなこと思っちゃいませんが、スポンサーからのプレッシャー的なもんがあるんでしょ?)であるジェフにとって、残り試合数=自動昇格圏との勝ち点差になってしまったところがリミットだったんでしょうかね。
今監督を替えても成績が上向くかなんてわかりませんし、長谷部新監督は監督経験なし。いろいろと危険なにおいもしますが、関塚監督を解任したあとの「保険」として今年長谷部新監督をコーチ招聘したんでしょうし、高橋GMの想定の範囲内ではあるんでしょう。
つーことで、まあダラダラと関塚政権のジェフを振り返ってみます。
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2014年
ジェフサポの好感度がとんでもなく低かった鈴木淳監督が北九州戦の敗戦後に解任。(別に僕は嫌いじゃなかったけど、サポにウケるコメント一切しないような人だったしなあ……)2012年にもオファーを出していた関塚監督に再度ラブコール、2年越しの恋が実り監督就任。「現場の意見を尊重しないフロントの姿勢に不信感が云々」みたいな感じでオファー断ったって報道がありましたが、まあなんか知らんけど解決したんでしょう。
就任初戦の栃木戦は2-0の勝利。そこから6戦無敗というと聞こえがいいけど2勝4分。岡山に負けてから1勝1分で北九州に負け、ここから8戦無敗。多分関塚ジェフはこの時期が一番強かった。森本が毎試合ゴールしてるような時期。ケンペスもベンチに控えてて相手からしたらクッソ嫌だったでしょう。ジャイール?誰ですかそれは?
リーグ戦はクラブJ2最高順位の3位でフィニッシュ。北九州がJ1ライセンスを持たない関係でプレーオフ決勝へのシード権を獲得する形になりました。結果的にこのせいで試合勘が狂ったのかなんのかわかりませんが、天皇杯準決勝とプレーオフ決勝で山形に連敗。「あれ、なんか監督替わってから結構快進撃してたはずなんだけどなんで天皇杯決勝にも行けないしJ1にも行けないの」って小さな子供に聞かれたらなんて答えればいいのでしょうか。
あとなんとなく印象として関塚監督になってからフクアリの動員が増えた気がしてて「マジで鈴木監督人気なかったんだな」って思ってましたが、今動員数の記録見なおしてみたら関塚監督就任直後は7000~8000人台でしたね。成績が上向いたところで5桁行ってた感じでした。鈴木さんごめん。
2015年
今でこそ「ここで他の監督に替えとくべきだった」って声も出てますが、さすがに途中就任で前年3位の監督を替えられるわけもなし。(初めから他の監督にしとけって声はまあ)ネイツとかパウリーニョを補強してさあJ1行こうぜーって感じでした。選手のコメントも関塚監督への信頼と期待感に溢れるものだらけでした。
実際シーズン序盤は5勝2分無敗、7節では最終的に優勝した大宮相手に何もさせず完勝。エル・ゴラッソの表紙に「本物の強さ」とか書いてもらいましたね。
記憶がないのですがこの号見当たらないので、2015年シーズン終了後泣きながら破り捨てたのかもしれません。
ワタクシゴトですが、5節のセレッソ戦(雨中の4-4ドロー)でテンション上ってこのブログ始めたんですよね。つまりこのブログの歴史はすべて関塚監督とともにあったわけで、そう考えるとなんかこうグッとくるものがあるとかないとか。
最初のプレビューまとめ。小ネタも全部拾おうとしてましたね。誇張じゃなく本当に一日中ジェフの情報拾ってる生活でした。毎日更新してたし、なんであんなに頑張れたんでしょうか。なんで今の僕はこんなふうになってしまったんでしょうか。今日も他サポに疫病神扱いされました。名誉毀損で訴えればなくした財布代くらいにはなるのでしょうか。このペースでいくと久しぶりに4000文字超えると思いますが、内容は全くありません。1つ1つの文章をしっかりと書いていたあの頃に戻りたい。あっ普通に考えたらやっぱ別に戻りたくないや。なんでそんな苦労しなきゃいかんのだ。俺は楽をして楽しみたいのだ。推敲なんてしないぞ。実際は少しするぞ。
取り乱しました。そして運命の第8節ですね。2012年のジェフの監督、木山監督率いる愛媛FCとの対戦。ジェフ対策のガチガチ守りにワンチャンスを決められ負け。「しょうがない」と切り替えていければよかったんですが、それができなかった。次節の磐田戦で戦術を変更し連敗。しかしその後熊本、横浜FCに大勝で連勝してしまったがために後に引けなくなった。ある意味、愛媛に、木山監督に2015年のジェフはぶっ壊されたわけです。
横浜FC戦の大勝を最後に「とにかく点が取れない」「2点取れても3点取られて負ける」「なんか知らんけど引き分けてる」という状態に。ここまでの戦績が7勝2敗2分で、ここからの戦績8勝13敗10分ですよ。ちなみに2014年関塚監督の戦績が9勝3敗7分。もちろんあくまでどこで線引くかの話ですけど、さすがにあからさまでございます。
「メッキがはがれた」「戦術の引き出しが空っぽになった」とかいろいろ言われてますけど、監督やってたら引き出しの中身増えていくもんじゃないんですかね?現場の経験のほうがテレビ解説より得るもの多いのが普通だと思うんですけど、知らんけど。
まあそんな感じでとにかく調子が悪くなって、サポーターの雰囲気もどんどんヤバい感じになっていきましたね。このブログも、そのムードをごまかすべく試合結果以外のところをフューチャーするやり口を加速させていきました。その一端をいくつかご紹介します。
森本退場に全く動じない関塚監督 #jefunited pic.twitter.com/aRCMIZ0tPh
— INUUNITED(いぬゆな) (@inuunited) May 31, 2015
森本にキスで祝福する岡本。笑 pic.twitter.com/os2XuYV02x
— KOYO® (@koooyoooooooo) November 8, 2015
あと五輪代表にアドが招集されたり、ジェフレディースの菅澤&山根がカナダW杯に出てたりしたのでそっちも盛り上がりましたね。
あとこんなんも書いてましたね。「米倉恒貴」って検索すると未だに3番目くらいに出てくるんだけど、ヨネもう一回代表選ばれんかなあ。もうないかあ。
……と、関塚監督の話からはズレましたが、マジでムードヤバかったんですよ。佐藤健太郎あたりがスケープゴートにされてボロクソに叩かれてたのとかさすがに引いてました。勝っても負けても健太郎を叩くブログがあったり。なのでレジェンドユニフォームなんかの「ネタ化」するような流れは個人的には歓迎だったです。気を紛らわしたいんだよ。
そんなこんなで成績から目をそらしている間に最終節。他会場の結果により、ホームフクアリで讃岐に2点差以上で勝てばプレーオフ行けるという状態に。そしたら前半9分に失点して最終的に2点差で負けました。うーむこれぞジェフ。「おい!長崎もヴェルディも負けてんぞ!」と大岩に叫んでたおっさんが周りにマジで怒られる光景も趣深いものでした。J2で9位と、クラブ史上最低の成績を更新してフィニッシュ。
社長、監督の挨拶のときも異様な雰囲気だったな……結局島田前社長は責任を取るような感じで退任。今なにやってんだろ。
ここまで書いて気づいたけど2015年のシーズンまとめはブログに書いてたからこの段落書く必要一切なかったわ。絶望した!(死語)
2016年
レボリューションと称して選手の大幅入れ替えを敢行。
毎日更新される移籍情報に疲弊する俺。
その割に関塚監督が留任という壮大な実験の様相も見せながらの開幕でしたが、スカパーニューイヤーカップ、ちばぎんカップとプレシーズンマッチで勝ちまくった勢いに乗って開幕戦劇的逆転勝利。スタートダッシュに成功だーと思ったら2節アウェイ岡山戦ですぐ負ける。その後2連勝したりはしましたが、波に乗り切れず5バックにフォーメーションを替えてみたり。いやー厳しい。ホーム山形戦とかは相手に何もさせずに勝てたゲームだと思うんですけど、それが続かないんですよね。偶然そうなっただけで再現性ないっていう。
そんでいつの試合からだったか、おそらくスタンドにいる長谷部コーチから情報を受け取るためのインカムを装着した関塚監督。インカムが本体で人間はスタンドだとか名探偵コナンみたいなハイテクメガネの装着はよとかいろいろ書きましたが、別に使えるもんはなんでも使えばいいと思うんですよね。ルールでOKなことは全部やって、それが総合的な力だろうと。Jリーグのルールが変わったのか自主的にやめたのかわかりませんがこれまたいつからかインカムなくなってましたけど。
記憶に残る試合をいくつか挙げましょか。まあもちろん開幕戦と、アウェイ水戸戦は負けたあとジェフサポが殺気立ってるところに鹿島サポらしきおばちゃんが選手バスに向かって「関塚さ~ん!!J1に上がってアントラーズと戦って~!」って叫んでるのがインパクトありすぎて印象に残ってます。
サッカーの力を体感させてくれた熊本戦。本当に人生の財産になると思った試合でした。
アウェイ清水戦は個人的に旅できて楽しかった。(あと初めて他クラブの練習場を見学しに行ってユナパの恵まれ具合を知った)
シーズンに2回も後半アディショナルタイムに劇的逆転勝利しちゃうクラブがあるらしい。
その一週間後に同じようなことされちゃうクラブがあるらしい。
しかしこの一週間は本当にジェットコースターでしたね。ジェフサポにとっても、関塚監督にとっても。5バック導入とその破棄、逆転からの逆転……水曜日の山形戦はすげーなだらかでした。今思えば。どっちもセットプレーからのゴールで1-1ドローて。刺激が弱すぎるぜ。
このホーム清水戦での敗戦で関塚監督解任となったわけですが、引導を渡すゴールを94分に決めた清水のチョン・テセ選手が関塚監督についてツイートしてますね。ここ読んでるような人はみんなもう見てると思いますが、貼り付けときます。
関塚監督の解任に目を疑いました。
皮肉にも僕のゴールで引導を渡す形になってしまい胸が痛いです。それなら昨日じゃなくてもよかったけど勝負の世界なので相手を気遣う余裕はなくそれは関塚監督が一番わかってくれてると思います。監督人生はまだ続くと思うので、この先栄光があることを願ってます。— 鄭大世 정대세 Chong Tese (@ChongTese9) July 25, 2016
関塚監督は唯一無二の恩師です。プロになった選手は実力はさほど変わりないですが監督との出会いにより大きく将来が変わります。僕は王様で学生時代を過ごし長所だけ飛び抜けて超荒削りな選手で感情の起伏が激しく全く安定感のないパフォーマンスでしたが辛抱強く途中交代で使い続けてくれました。
— 鄭大世 정대세 Chong Tese (@ChongTese9) July 25, 2016
その当時はスタメンになれないことに苛立ち大卒即戦力のプレッシャーで悩みまくってましたが、今となれば関塚監督でなければ間違いなく今のキャリアは歩めてないのは間違いなく、心から感謝してます。シュートは弾丸以外選択肢のない自分に常々「シュートは力じゃなくコース」という言葉をかけてくれた
— 鄭大世 정대세 Chong Tese (@ChongTese9) July 25, 2016
キャリア10年目の去年ようやくそれを習得できることができシュートの場面で落ち着くことができまいした。そのゴールを昨日決めることができ試合後監督に言われてたシュート打つことができましたといったけど作り笑顔で精一杯の表情に違和感は感じてました。
— 鄭大世 정대세 Chong Tese (@ChongTese9) July 25, 2016
関塚監督なく僕のサッカー人生は到底語ることはできず、核の部分に関塚監督がいます。将来関塚監督のもとでもう一度プレイしたいといつも思ってます。
長文たぶん失礼しました。
関塚監督しばらく休んでまた輝けることを切に願っております。— 鄭大世 정대세 Chong Tese (@ChongTese9) 2016年7月25日
うーん、ドラマですよねほんと。プロとして育ててくれた川崎フロンターレ時代の恩師を、その技術で蹴落とすという。。映像見たらゴールしても勝利してもチョン・テセ選手ニコリともしてませんもんね。勝負事なのでもちろん恨みっこなしですが、不思議な巡り合わせというのはあるもんです。巻誠一郎の在籍する熊本の復帰戦がフクアリのジェフ戦だったってのもそうだし、関塚政権のジェフはとにかくドラマチックでしたね。あっこの文章まとめに入ってますけどね。
過去の歴史を見てると、多分僕の知らないJ1時代のジェフも他のクラブに比べてドラマチックだったのだと思いますが、この2年は特にすごかったと思います。クラブ創立25周年で記念ユニフォーム着用した試合で1つも勝てなかったとかもありましたね。着用最終試合で負けてそのユニがゴミ箱に捨てられてたり。サポーターも(いい意味でも悪い意味でも)アツくなってるし成績の割に客入りもいい気がしますが、とにかく勝つにしろ負けるにしろ結果的に劇的なモノを見せるという意味では関塚監督大好きでしたよ。ええ。勝てないことが嫌いなら大嫌いだったろうけど。関塚監督が活きるクラブで活躍して欲しいと思います。本音ですよ。リオ五輪の解説楽しみだし。
逆に、ジェフではどんな監督が活きるんだよって感じですけどね!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!(完)
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コメント
劇的といえば、ジェフがJ1に降格決定したのは関塚フロンターレ戦でした。
落とした関塚監督が今度は昇格したら、さらにドラマチックでしたが、叶いませんでしたね。
by 内房サポ 2016年7月25日 21時08分
1つの時代が終わったというか、サポとしてなかなか気持ちの整理がつきません。
by yp 2016年7月25日 22時16分
返信要るならツイッターにリプライくれるんじゃないかって思ってコメント返信はしない方針に転換しつつありましたが、今回は。
>内房サポさん
コメントありがとうございます。
そういえばそういう因縁のある人だったですね……ドラマは完結せず、ここからも続いていけばよかったんですけど。
>ypさん
コメントありがとうございます。
そうですね。時代と言っていい時間を一緒に過ごしたわけですが、すぐに次の試合はやってきます。。
by INUUNITED管理人 2016年7月26日 00時06分