三重県のニュース
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四日市公害描いた漫画 出版へ
若い世代に四日市公害の被害や教訓を伝えようと、地元出身の漫画家が公害で亡くなった9歳の女の子を題材に執筆した漫画が24日、出版されることになりました。
出版されるのは昭和47年、四日市公害によるぜんそくで9歳で亡くなった谷田尚子さんを主人公にした漫画『ソラノイト』です。
四日市市の漫画家、矢田恵梨子さん(27歳)が若い世代に四日市公害の被害や教訓を伝えようと執筆しました。
矢田さんは尚子さんの母親で「四日市公害患者と家族の会」の代表の谷田輝子さん(81)や尚子さんの同級生などに取材を重ね、作品を書き上げました。
作品では小学生だった尚子さんがぜんそくのつらさを隠しながら友達と小学校の生活を送る様子や、長女の死を胸に母親の輝子さんが公害の被害を語り継ぐ活動に身を投じていく経緯が迫力のあるタッチで描かれています。
出版される本には漫画のほか四日市公害の概要や関係者による解説なども収録されています。
漫画を執筆した矢田さんは「漫画をきっかけに若い世代に四日市公害のことを知って欲しい」と話しています。
07月25日 15時07分