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【プロ野球】

涌井、11安打浴びながら粘投8勝目!!

2016年7月25日 紙面から

楽天−ロッテ 9回裏2死一、三塁のピンチで楽天・島内(右)を一ゴロに仕留め、笑顔を見せるロッテ・涌井=コボスタ宮城で

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◇ロッテ3−2楽天

 ロッテが2本塁打で試合をひっくり返した。1−2の7回にデスパイネのソロで追い付き、2死後に鈴木が勝ち越しソロを放った。涌井が2失点完投で8勝目を挙げた。楽天は拙攻が響き、3失点完投の則本を援護できなかった。

    ◇

 ロッテのエース・涌井が意地の2失点完投で8勝目。計11安打を浴びたが要所を締め、楽天・則本とのエース対決を制した。「数少ない投げ合いが楽しみなピッチャー。勝ててよかった」。そんな右腕の立ち上がりは最悪だった。

 2回に5連打を浴びて2失点。だが、大崩れはしない。「低めに投げて、打たれても1本ぐらいにしとけば、何とかなると思った」。気負うことなく大量失点を回避。6月27日のソフトバンク戦(東京ドーム)以来、約1カ月ぶりに勝ち名乗りを上げた。

 完投は今季5度目。その要因はエコ投球にある。きっかけは6失点した6月10日のヤクルト戦(QVCマリン)。7イニングでこの日の124球とほぼ同じ122球を投げた。「言い方は悪いけど、いかに楽に投げるか。三振は大事なところで取れればいい」。無駄なボールが多かったことを反省。余力を残して終盤に臨む投球術を身につけた。

 伊東監督は「エースの投球だったね」と満足顔。2位再浮上へ向け、頼れる男は欠かせない。 (小林良二)

 

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