蹴球探訪
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【首都スポ】高校野球 山梨学院“風林火山”打線で6度目V 5戦で大会新の77得点2016年7月25日 紙面から
◇山梨大会決勝 山梨学院12−5東海大甲府第98回全国高校野球選手権(8月7日から15日間、甲子園)は24日、山梨大会で決勝が行われ、山梨学院が12−5で東海大甲府に打ち勝って5年ぶり6度目の夏の甲子園を決めた。16安打12得点の猛攻で圧倒し、5試合で77得点となる大会新記録もマークした打線で全国制覇を狙う。東海大甲府は県内では一昨年春以来の黒星となった。東東京では関東第一などが4強に進出。都立では城東がただ1校残った。 甲斐のくにの球史に名を刻んだ。山梨学院が4戦連続コールド勝ちしてきた勢いそのままに強打を発揮し12得点を奪って、5試合で計77得点。2007年の甲府工の大会記録73得点を上回る猛打で頂点に立った。「ここまで打てるとは思いませんでしたが、今までやってきた自信はありました」。4番を打つ滝沢主将は胸を張った。 甲子園のマウンドも踏んだ菊地、松葉の両投手に序盤から襲いかかった。2回に小林侃の左前適時打と、タイムリーエラーで2点を先取。4回に逆転されたが、すぐに反撃し、2番手の松葉から下位打線がチャンスをつくり、土田が満塁走者一掃の逆転右中間二塁打。「乱打戦になると思った。(ウチの)ピッチャーが抑えたらラッキーぐらいの気持ちで打ち合おうと思いました」。追い上げられた6回には、滝沢の2ランなどで一挙5点で勝負を決めた。 スーパー打線誕生のきっかけは、昨年秋の駿台甲府戦の9回2点差逆転負け。長崎・清峰を率いてセンバツで優勝した手腕を買われ、就任3年目だった吉田洸二監督(47)は、山梨では山梨のやり方をしていたが、このままでは勝てないと決断。際だった選手がいないチームを鍛え上げた清峰流を取り入れた。「夏に勝つためにやるしかないぞと言われました。きつかったです」と滝沢主将。丸太を持って走る、巨大なタイヤを押す…。冬に始まった厳しいトレーニングは、この7月初めまで続いた。 もちろんバットも振り込んだ。1球1球を大切にして量とともに質を高めた。「夏の甲子園は打ったもん勝ちですから。練習試合の対戦校から(愛工大)名電か山梨学院が一番打ちますねとヨイショもされました」と吉田監督の舌も滑らか。山梨県内では無敵の34連勝中だった東海大甲府をストップさせた。 学校創立70周年に花を添える5年ぶりの夏の甲子園。吉田監督にとっては2014年センバツ以来の大舞台は、チーム打率4割4割9分の強打線の格好の腕試しの場になる。「山梨でこれだけ打ったのを自信にして甲子園でいいピッチャーを打ち崩せるように準備したい」と滝沢主将は目を輝かせた。 (小原栄二) ◇ 首都圏のアスリートを全力で応援する「首都スポ」。トーチュウ紙面で連日展開中。 PR情報
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