【台北=共同】台湾人が最も好きな国は断トツで日本――。民間調査機関が台湾で実施した2015年度の世論調査でこんな結果が出た。もともと親日の台湾だが、「最も好きな国」との回答は過去最高だった09年度調査の52%を4ポイント上回る56%となり、記録を更新した。
観光などで訪日する台湾人が急増していることが背景にあるようだ。
2位以下の中国(6%)、米国(5%)、シンガポール(2%)を大きく引き離した。年齢層別に見ると、特に20代と30代の60%以上が「日本が最も好き」とした。
日本に親しみを感じるかとの質問に「感じる」と答えた人も80%に上り、過去最高となった。
一方で「台湾に最も影響を与えている国」は中国が50%とトップで、2位は米国(31%)、日本は3位(11%)だった。
調査は日本の対台湾窓口機関、交流協会の委託で今年1~2月に約千人を対象に実施。交流協会が25日までに公表した。
12年に約146万人だった訪日台湾人は、15年には約367万人に増加。今年はさらに増える勢いだ。