劇団四季の俳優が学校の先生に演劇の指導7月25日 17時42分

秋の学芸会シーズンに向けて、小中学校の教員などが劇団四季の俳優たちから演劇を指導するうえでのポイントを教わる特別教室が、東京・新宿区で開かれました。

この特別教室は、プロの指導を体験してもらうことで学校での演劇の指導に生かしてもらおうと、新宿区の四谷小学校の体育館で開かれました。
教室には、夏休み期間に入った新宿区の小中学校の教員などおよそ５０人が参加し、劇団四季のミュージカルに出演する俳優たちから発声方法の指導を受けました。教員たちは、特に母音の発音を強調するとせりふが聞きやすくなり、思いが伝わるという俳優からの指導を受けて、口を大きく開いて声を出していました。
このあと教員たちは、グループに分かれて「ガンバの大冒険」という実際のミュージカルを題材に、主人公のねずみが宿敵のいたちを退治するために作戦を話し合うワンシーンを練習しました。
教員たちは、俳優たちから状況をイメージして気持ちを込めて話すことなどを教わりながら、自分の演技を磨いていきました。最後に、教員たちは体育館の舞台で練習の成果を発表し合い、気持ちのこもった演技に大きな拍手が送られていました。
新宿区の多くの学校では１１月に学芸会が開かれるということで、教員の１人は「自分が見えていなかったことを細かくアドバイスしてもらえて本当によかった。子どもたちにも丁寧に指導したい」と話していました。