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四日市公害の教訓伝える集会

07月23日 19時16分

四日市公害の教訓伝える集会

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ぜんそく患者がコンビナート企業を訴えた四日市公害訴訟で原告が勝訴した日から24日で44年となるのを前に、公害の被害を忘れず、教訓を後世に伝える集会が四日市市で開かれました。
昭和47年7月24日に出された四日市公害訴訟の判決は、企業側の責任を認めて原告が勝訴し、大気汚染の規制が強化されるきっかけになりました。
23日、公害の教訓を後世に伝える集会が四日市市で開かれ、原告の1人でぜんそく患者の野田之一さん(84)が講演しました。
「発作が起きると呼吸ができなかった」と当時の体験を語った野田さんは「9人の原告のうち、2人が裁判中に亡くなった。私自身も公害を通して改めて環境の尊さを学んだ」と述べ、公害を繰り返してはならないと訴えました。
集会には夏休み中の子どもたちも参加し、野田さんの話を熱心に聞いていました。
四日市市の中学1年生の男子生徒は「ぜんそくの発作のしんどさが伝わった。四日市の経験は世界の役に立つと思う」と話していました。

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