こんにちは、NAEです。
実は、ミュンヘンへの移住を画策しています。その矢先に起こったこちらの事件。
犯人はその後自殺したそうです。
命を落とされた方々のご冥福をお祈りします。遺族の方々の辛さややるせなさを思うと心が痛みます。
一方、そんな中ぼくが目を見張ったのは、当局対応の早さでした。
今回はそんなお話。
犯人の即時確保が難しいと判断した瞬間に非常事態宣言
事件を受けミュンヘンでは公共交通機関の運行を停止。市内に非常事態が宣言された。銃撃犯の身柄が拘束されていないことから、警察は近隣の住民に屋内にとどまるよう呼びかけている。
事件発生直後、現場から逃げたと見られた犯人の全体像(人数など)が把握できない。また即時確保も困難。
市民の命に関わるリスクがすぐそこにある。そう判断した瞬間の対応です。
この対応の早さ、素晴らしくないですか?
日本ではきっとこうはいかないと思います。交通機関の遅れに対して文句を言われるのがオチだから。
ミュンヘンは治安が良い理由がよくわかった
そもそもドイツの中で、ミュンヘンは治安が良いと言われています。
今回の銃乱射事件における当局対応の早さや適切さと見る限り、治安の良さは国民や市民の倫理レベルにのみ依存するものではなく、安全を優先するという価値観が市の仕組みに組み込まれているからではないかと感じました。
また、今回の銃乱射事件の犯人は幼少期のいじめが原因で精神を病んでしまっていたとする報道もあり、事件自体が突発的です。おそらくミュンヘン全体からすると超例外的な事件だったとも言えるものと思います。
そういった例外ケースにも関わらず即時適切な対応を取れたということは、ミュンヘン市当局の治安への姿勢は信用に足るのではとも感じました。
ミュンヘンはシリア難民の受け口になっている。今後の治安への影響は?
治安といえば、ミュンヘンはドイツ南方に位置していることから、シリア難民の受け口にもなっているとのこと。
今回の銃乱射事件の犯人はイラン系ドイツ人ということで、移民問題に直接的な関係はないのかな?と思いつつ、その関連も気になってしまうところ。
周知の通り多くのシリア難民が9月の第1週土曜日から週末ごとにミュンヘンに押し寄せています。
事態は日に日に深刻化し、ミュンヘン市民には直接、ドイツ国民には間接的に場面場面では迷惑がかかることもどうやらあるようです。
このような難民の受け入れは治安の悪化と紐づけて考えられていしまいがちです。
しかし上記の記事にもあるように、ミュンヘン市としてはできるサポートを提供しているようですし、市民の日常生活への影響は今のところ限定的なように見えます。
難民の受け入れは、治安だけでなく長期的には財政の圧迫や公共サービスのキャパシティ超過など、生活のあちこちに影響が出る問題でもあります。
直近で影響は限定的であるようなものの、引き続き状況を注視していこうと思います。
まとめ:ミュンヘン移住は検討継続
以上、ミュンヘン移住検討中の人が銃乱射事件を受けて考えたことでした。
ミュンヘン在住の方のブログ等を見ていると本当に「例外的な事件で驚いた」「生活への影響は小さい」というトーンの方が多いです。
そのためミュンヘン移住の検討は引き続き、ということで。Danke schön !
今回は以上です。