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J2千葉はなぜ昇格できないのか 降格後6年半で7人目の指揮官誕生

J2千葉の監督を解任された関塚隆氏
J2千葉の監督を解任された関塚隆氏
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 J2千葉は25日、関塚隆監督(56)が退任し、後任監督として長谷部茂利コーチ(45)が指揮を執ると発表。小倉勉ヘッドコーチ(50)と里内猛フィジカルコーチ(59)の退任も併せて発表した。

 クラブはリリースで「監督を交代する」という言葉を使ったが、関係者によると、関塚監督は3―4で敗れた24日の清水戦(フクアリ)後に「休養」という表現で事実上の解任を通告されており、44年ぶりのベスト4進出を果たした2012年ロンドン五輪でも関塚監督のもとでコーチを務めた小倉、里内両コーチは25日午前に解任通告を受けたという。

 勝負は結果がすべてだ。14年7月から千葉を率いていた関塚監督は、3年目を迎えた今季もここまで8勝9分け8敗でJ1昇格プレーオフ圏外の9位に低迷。最近10試合でわずか2勝にとどまっており、目標である8年ぶりのJ1昇格に向けて順調だったとは言い難い。解任という決定は、クラブとしても苦渋の決断だったはずだ。

 だが、この監督交代劇が、長き低迷に不満をためているサポーターへの単なる“ガス抜き”で終わっては意味がない。千葉は2009年にJ1で18位となり、前身の古河電工時代も含めクラブ史上初となる2部へ降格したが、09年途中から翌10年も指揮を執った江尻篤彦監督からドワイト監督、神戸清雄監督、木山隆之監督、鈴木淳監督、そして関塚監督とJ2での6年半ですでに6人もの人物が指揮官を務め、長谷部新監督で実に7人目を数える。潤沢な資金を持つ千葉と入れ替わる形で10年にJ1昇格を果たした資金難の湘南が、その後2度の降格に見舞われながらも長期的な視野から反町康治監督、チョウ・キジェ監督の2人だけでまかない、さらに2度の昇格を勝ち取った姿とはあまりに対照的と言える。

 千葉はこれまでも深夜1時過ぎに選手への戦力外通告を行ったり、サポーターミーティングの場で幹部が虚偽発言をして抗議を受け後日謝罪するなど、クラブを取り巻く人々を大切にしない体質が指摘されてきた。この日も、関塚監督の去就についてクラブハウスへ早朝から取材に来た数社の報道陣に対して広報が敷地外へ出るよう伝え、「後で話す」と自ら口にした高橋悠太ゼネラルマネジャー(GM、34)もその言葉を守らず取材対応をしなかった。

 潤沢な資金、ホームスタジアムと至近距離にある豪華な練習場、名門・古河電工から続く輝かしい伝統。他クラブがうらやむものをたくさん持ちながら、なぜ昇格できないのか。その答えが分かっていないのは、クラブの内部だけなのかもしれない。

[ 2016年7月25日 15:43 ]

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