「慰安婦合意」着実な実施、改めて確認
ラオスで7カ月ぶりに開催
【ビエンチャン小田中大】東南アジア諸国連合(ASEAN)関連外相会議出席のためラオスを訪問中の岸田文雄外相は25日午前、韓国の尹炳世(ユン・ビョンセ)外相と会談した。昨年12月の慰安婦問題に関する日韓合意を踏まえ、合意の着実な実施を改めて確認した。
日韓外相会談は昨年12月に韓国で開かれて以来約7カ月ぶり。前回は韓国側が元慰安婦らを支援する財団を設立し、日本政府が約10億円を拠出することで合意した。
今回の会談では、日本側が求める在韓日本大使館前の慰安婦を象徴する少女像の移転についても協議する見通しだ。政府・自民党内には少女像が移転されなければ資金拠出を行うべきでないとの意見も根強く、岸田氏は会談で韓国側に早期移転に向けた対応を求めるとみられる。
両氏はまた、26日のASEAN地域フォーラム(ARF)閣僚会議など一連の会議に向け、南シナ海情勢や北朝鮮問題も協議する。北朝鮮問題では核・ミサイル問題での現状認識を共有し、日米韓3カ国での緊密な連携を確認する。