【ニューヨーク=共同】米紙ウォール・ストリート・ジャーナルは24日、米検索大手ヤフーの中核インターネット事業の売却先が、米通信大手ベライゾン・コミュニケーションズに決まったと報じた。ヤフー日本法人の株式は継続保有する。売却額は48億ドル(約5100億円)で、25日にも発表するという。
売却対象は、検索やニュースを含む中核事業と不動産など。ベライゾンは、ヤフーのブランドは維持する方向だ。
合計で約400億ドルに上るヤフー日本法人と中国の電子商取引大手アリババグループの株式は手放さない。
ヤフーは、ウェブ検索や広告分野でライバルのIT大手グーグルやフェイスブックといった後発に追い抜かれたことに加えて、企業買収の失敗で業績の低迷が続いている。今春から事業売却のための入札を繰り返しており、最終入札を18日に締め切った。
ヤフーの2016年4~6月期決算は、純損失が4億3991万ドルとなり、赤字幅は前年同期から約20倍に膨らんだ。