親族のことでコンプレックスがある?引きこもりの心の中はこんな感じ『ふつつか者の兄ですが』 問題は案外シンプルかもしれませんよ?
親族のことでコンプレックスがない人はいないと思う。
どうも、こんにちは、いつも日暮キノコさんの作品に心をえぐられつつ、救われているレビュワーの荒井です。
親族のことでのコンプレックスは、親が有名企業の社長だったり、政治家だったり、有名芸能人だったりですごすぎて自分では勝てないかも…というものもあれば、逆に貧乏過ぎてお金が無かったり、片親であったり、兄弟が犯罪者だったり…どうしてこんなに不幸なんだというものまで、色々多岐に渡り、気にしている人もいれば気にしていない人もいる。でも、誰しもが抱えているものだと思います。
(『ふつつか者の兄ですが』より)
この漫画の主人公はどこにでもいる普通のJK 田処志乃です。外見もよく、高校でもアルバイトでも友達が多い充実している…いや、普通よりも全然イケてる女子高生ですね。
ただ、こんな充実した主人公にも隠していることがある…それは…そう、兄が引きこもりなのだ。中学の部活で挫折をした兄 田処 保は中学を卒業してから引きこもり生活を行っている。また、親は別居状態…しかし、志乃はそれらの事実を学校では隠して生活しているのですね。こういう人案外多いと思います。もちろん、隠していますし、話す必要もないので当然ですが…
(『ふつつか者の兄ですが』より)
さて、この兄であるが、実は部屋から出てきて活動を始めるところから話がはじまる。そこでの、兄の感情の描き方が、あーこれだよ、これ引きこもりになるかならないかの差ってここだよなーって共感したので紹介させてもらいます。
保は幸いにも近所のラーメン屋にバイトが決まるんです。ただ、そこで入ってからすぐにミスをしてしまう。そりゃ当然ですよね、飲食店でバイトなんてしたことないんですから。ただ、引きこもりは良くも悪くもピュア過ぎるんですよね、なにかミスをすると萎縮してしまう。
(『ふつつか者の兄ですが』より)
もう、これで心折れますよね。普通に引きこもりをしていたら。そもそも、最初に引きこもる原因がだいたい怒られて、ポッキリこころが折れていることが多いのですから、もうポッキリですよね。
(『ふつつか者の兄ですが』より)
あれ、これでやめてしまったら話が終わってしまう…のですが、このような心が弱い兄保と充実している妹志乃のそれぞれのコンプレックスをお互いの視点から描いている作品になります。なんか、暗い紹介になりましたが、本編は案外兄妹の仲睦まじいやりとりも多くハッピーな気持ちにもなれます。親族との付き合い方で困っている人は一度読んで見るといいかもしれません。
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