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ソフトバンクのARM買収
米国テック界の反応は?

瀧口範子 [ジャーナリスト]
【第399回】 2016年7月25日
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7月21日に東京で開催された「SoftBank World2016」でARM買収の理由を語る、孫正義・代表取締役社長 Photo:DIAMOND IT & Business

業界も不意をつかれた買収発表

 アメリカのメディアは、ソフトバンクと孫正義氏の話題が好きである。孫氏は、見通しの利かない大きな賭けに出る「予測不能な人物」というのが定評で、ヤフー、アリババなどへの投資、スプリントの買収などで、 その名前と行動パターンはよく知られるところとなっている。

 それでも、今回のイギリスのチップ設計会社ARMの240億ポンド(約3.3兆円)の買収は不意打ちに近かった。

 通信会社がなぜチップを? その後、買収理由の焦点も、スマートフォンからIoT、ロボット、人工知能、ついにはシンギュラリティ(人工知能が人間の知能を超える状態)へと刻々と推移しながら、ソフトバンクのニュースが伝えられている。

 今回の買収を警戒する株主によって、ソフトバンクの株価は下がり、反対にARM株主の歓迎ぶりは同社の株価の上昇に表れている。

 だがそれとは対照的に、この買収が将来大きな儲けに化ける可能性が高いとする見方と、ソフトバンクによる買収はARMにとって決して朗報ではないとする意見もあるので、それを拾ってみよう。

 ソフトバンクにとって賢い動きだったとする見方の背景には、ARMの持つ高い技術力がある。

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瀧口範子 [ジャーナリスト]

シリコンバレー在住。著書に『行動主義: レム・コールハース ドキュメント』『にほんの建築家: 伊東豊雄観察記』(共にTOTO出版)。7月に『なぜシリコンバレーではゴミを分別しないのか?世界一IQが高い町の「壁なし」思考習慣』(プレジデント)を刊行。


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