警察官の公金横領や拳銃不正使用などが増加

警察官の公金横領や拳銃不正使用などが増加
k10010607201_201607250913_201607250915.mp4
ことし上半期に懲戒処分を受けた警察官や警察職員は全国で121人と4年連続で減少した一方で、公金の横領や部下に拳銃の銃口を向けるなどの事案が増加していることが警察庁のまとめで分かりました。
警察庁によりますと、ことし1月から先月までの半年間に懲戒処分を受けた警察官や警察職員は全国で121人で、去年の同じ時期より11人減り、4年連続で減少しました。
処分の理由は、セクハラ行為や盗撮など「異性関係」が49人と最も多く、次いで盗みや詐欺など金銭に絡む犯罪が32人、そして交通事故や交通違反が14人などとなっています。
このうち金銭に絡む犯罪では、宮崎県で巡査長が落とし物として交番に届けられた現金8万円を着服したとして業務上横領などの罪で起訴され懲戒免職となるなど、落とし物や捜査費などの公金の横領や盗みが15人に上り、去年の同じ時期より5人増加しました。このほか、部下などに拳銃の銃口を向けた拳銃の不正な使用は5人で、去年の同じ時期より4人増加しています。
警察庁は「現金や捜査費の保管や管理を徹底するとともに、早い段階で注意を呼びかけるなどして再発防止に努めていきたい」としています。
警察庁の金高長官は定例の記者会見で、「法令の順守は警察官にとって魂で、どんな場合でも失ってはならず、今後とも厳正に対処するとともに職員の規律と士気を高め国民の期待と信頼に応えていきたい」と話しました。