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 ロシア陸上界の国家ぐるみのドーピングを告発した女子中距離選手のユリア・ステパノワはリオデジャネイロ五輪参加を認められなかった。

 ステパノワはドーピング規定違反で2年間の出場停止となり、昨年1月に処分期間を終えた。2014年にはドイツ公共放送ARDで、組織ぐるみの不正の実態を告発していた。

 国際陸連は今月、問題発覚の端緒になった証言に配慮し、リオ五輪を含む国際大会に中立選手として参加できることを認めた。ステパノワは7月上旬に欧州選手権女子800メートルに出場し、五輪出場を希望していたが、過去に陽性反応を示した選手は出場できないと判断された。