「締切きっちり」で評価を上げる人の裏ワザ

「期限を守らないと0点」の外資系に学ぶ

期限までに提出できないと「0点」とみなされます(写真:よっし / PIXTA)
「締め切り間際に始めてもギリギリ間に合うだろう」「まあ、少しくらい遅れても大丈夫だろう」――。そんな甘い気持ちで仕事をしていないでしょうか? 日本IBMのシニア・プロジェクト・マネジャーとして、数百人のメンバーを抱える木部智之氏は、外資系の会社では、締め切りを守らないことが評価に直結するといいます。
『仕事が速い人は「見えないところ」で何をしているのか?』の著者であり、自他共に認める“スピード狂”である木部氏に、締め切りを確実に守る考え方とその方法を聞きました。

 

締め切りを守って提出できる人と締め切りを守れない人。その違いはどこにあるのでしょうか?

外資系企業では、自分で約束した日付に提出物を出せないと「0点」とみなされます。とにかく成果を厳しく問われる文化なので、これを繰り返すと、残念ながらどんどん肩身が狭くなっていきます。

私はつねに完璧に、すべての仕事を先送りせず、締め切りまでに120点のアウトプットをしています! と言いたいところですが、残念ながら、そんなことはまったくありません。

突然トラブルが発生してその処理に追われ、提出しようとしていた資料を仕上げられないまま締め切りの日が来てしまう。あるいは上司から突発的に「これ、今日中にまとめて」という急な仕事が横から入り、自分が出さなければいけないものに、まったく手が付けられなかった。こうしたピンチを、何度も経験してきました。

間に合わない! さて、どうするか?

期限まであと1時間。ゴールは80点で仕上げるべき仕事が、正直50点までしか仕上がっていないとしたら、あなたはどうしますか?

ここで絶対にやってはいけないのが、「すみません、期限に間に合いそうもありません」と報告して提出しないことです。期限までにアウトプットできないということは0点なのです。

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