ピーチ機の異常降下 機長が意図せず操作か

ピーチ機の異常降下 機長が意図せず操作か
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おととし、ピーチ・アビエーションの旅客機が那覇空港に着陸する際、高度が異常に低下し着陸をやり直したトラブルで、機長が着陸の手順の確認に気をとられて意図せずに高度を下げる操作を行ったとみられることが関係者への取材で分かりました。
おととし4月、ピーチ・アビエーションのエアバスA320型機が那覇空港に着陸する際、空港の手前およそ7キロで、高度が異常に下がって警報装置が作動し着陸をやり直しました。国の運輸安全委員会は事故につながりかねないトラブルだとして調査を進めています。
当時、機長は通常より早く高度を下げる操作を行っていましたが、関係者によりますと、管制官に無線で誘導されながら着陸する方法が久しぶりで、手順の確認に気を取られて意図せずに高度を下げる操作をしていたとみられることが分かりました。
また、自動操縦で飛行していたことなどから、機長と副操縦士は高度が維持されていると思い込み、旅客機の降下に気付かなかったということです。さらに管制官も指示がないまま旅客機が降下を開始する事態を想定しておらず気付くのが遅れたということです。
運輸安全委員会は、近く報告書を取りまとめて、ピーチ・アビエーションと国土交通省に対し安全対策の徹底を求めることにしています。