おしえて29 投稿者 くろぅさん |
ほんとうにそうなんでしょうか。 黄色と緑のあいだにきみどりがあっても良さそうだし、 青と藍のあいだに群青色があってもよさそうなんですが、 どうして7色に見えるのでしょう。 光をプリズムで分光しても7色だけがくっきりと見えますよね。 こいつが不思議なんです。おしえてください! |
理科だけではなく、国語や心理学の面からお答えします。 (理科) 理科的には、太陽光(いろんな波長の光が混ざっている。波長の長いものから短いものまで、赤外線から可視光、紫外線まで、ほとんど連続的にいろんなものが混ざっている)が、空気中の水の粒子などで屈折、分光されたものが虹です。 だから色は連続して変化していて、無数にあります。黄色と緑の間に黄緑があって、黄色と黄緑の間には黄色がかった黄緑があって、黄色と黄色がかった黄緑との間にはもっと黄色がかった黄緑があって、、、と無限に色はあります。 (国語) 虹の色は無限にありますが、それを表現する言葉は無限にはありません。そこで良く使われる色の名前を並べて、虹の色を表現することになるわけですが、色を表す単語がどのぐらい豊富な言語であるかによって色の数は異なります。 日本語では(元は中国から伝わったものらしいですが)赤橙黄録青藍紫の7色ですが、これは多いほうで、欧米では、red orange yellow green blue purpleという6色(blueの次にindigoの入る7色ももちろんある)という数え方がありますし、アフリカの部族では4色とか3色というところもあるそうです。 (心理学) 人間はものを見たとき、目で見た画像そのものではなく、自分の持つ知識で整理して(認識して)記憶します。(長期記憶。画像そのものは短期間の記憶(短期記憶)はされますが、比較的短い時間で忘れます)虹の場合、この認識、記憶に用いられる知識とは色に関する知識であり、色の名前の知識である訳です。 ですから、幼児に虹を書かせると、3色とか4色の虹を書きます。幼児には虹は7色であるという固定観念もないですし、また多くの色を見分けて使い分けるという知識もないからなのです。 http://galaxy.cc.osaka-kyoiku.ac.jp/cd-rom/scope/graph/grating.htm http://galaxy.cc.osaka-kyoiku.ac.jp/cd-rom/spectrum/prism/prism.htm ここを見ていただければ大体わかると思うのですが・・・ 難しく言うと光というのは、波動性(波の性質)と粒子性(つぶつぶの集まりと言うこと)を兼ね備えているんですね。ここでは、波動性の方を使うんですけど。 要は虹も、天然のプリズムを使っているんですね。正体は水(雨)です。で、光の波長別に目に映る色が違うんです。 正確に言えば、中間色の波長というのも存在はしますが、実際には帯域(その色を発色する光の波長の範囲)が狭くて見えません。光は、絵の具のように混ぜるわけには行かないと言うことですね。 昔から、虹は、赤、橙、黄、緑、青、藍、紫、の七色と表現されてきました。しかし、実際には、プリズム等を通してみた、スペクトラムには、それぞれの色に明確な区別を示す部分は無く、連続した色の変化の帯として得られます。 (厳密には、宇宙空間や、大気(空気)の成分により、吸収された、黒色の細い、筋状の欠落部分があるのですが・・・) これは、光の波長(周波数の逆数)が色により異なり、逆に言えば、異なった波長の光を、人間の目で、虹の色としてみているのです。 白色光は、これらすべての色が交じり合ったものなのです。太陽からの白色光を、プリズムなどの物体を通すことにより、各波長毎に屈折率が異なるため、分光現象が起こり、光の帯が見えるのです。ですから、この中に自然界のすべての色が含まれていることになります。(スペクトラムの横方向に加え、明るさを変えることにより、色の感じ方が変わるのです。 また、紫よりもさらに先には、人間の目には見えない紫外線(読んで字のごとく)があり赤よりもさらに先には、これも人間の目には見えませんが、赤外線(これも読んで字のごとく)があります。 ちなみに光も電磁波の一種で、赤の方が、波長が長く(周波数が低い)紫の方が波長が短く(周波数が高い)なっています。赤外線よりもずっと下の方の周波数には、文字どおり、電波と呼ばれるラジオやテレビの周波数があり、紫外線よりもさらに高い周波数の方には、エックス線や、ガンマ線等の放射線も入っています。 逆に光の三原色といわれている、「赤」、「緑」、「青」の光を均等に混ぜ合わせると、白色の光が得られます。それぞれの色に強弱をつければ、赤100と緑100青0で黄色、赤0緑100、青100で水色(シアン)赤100、緑0、青100で、紫(マジェンタ)が得られ、これの混ぜ具合を無限に細かくしていけばすべての色が再現可能になるということになります。 これを応用したのが、カラーテレビであり、コンピュータのCRTディスプレイ、液晶ディスプレイなのです。(黒は、ディスプレイの色。このため、明るいところでは、ディスプレイが見にくいのです。) (ちなみにずいぶん昔のコンピュータは、(歳がばれる?)デジタルRGBであったため、上記の様に、赤、緑、青に加え、黄、シアン、マジェンタ、そして、黒、白の八色しか表現出来ませんでした。(デジタルで、ON;1か、OFF;0かの組み合わせで、3色、つまり2の3乗で、8ということです。その後、1と0とのあいだを、細かく調整出来るアナログRGBが主流になり、この分割の細かさにより、256色、32000色等といっているのです 「虹」は「光の三原色」で構成されています。 人間の目に見える範囲を「可視光線」つまり「光」といいます。その光をプリズムに通すと「虹色」にわけることができ、波長の短い方から青紫、青、緑、黄緑、黄、橙、赤の7色になります。 |
とにかく凄い正答が揃って、皆さんの知恵者ぶりが際だつ疑問でした。こうやって見ると、虹に限らずハッとするような景色を見ると本当に嬉しくなるのですが、こんな精巧な宇宙の法則のお陰なんですよね。感謝の気持ちを持って綺麗なものをこれからも見ていきたいです。 |
正答者の方々(9名)です。ありがとうございます。 |
浜ちゃん・Tsuneさん・ゆきちゃん・ちあきさん・とっちんさん・うにさん・KANさん・ iammyさん・タカマさん |