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 ドイツ南部ミュンヘンで9人が死亡した銃乱射事件で、犠牲者の大半を外国籍や移民の背景を持つ若者が占め、自殺した容疑者の男(18)がこうした人々を集中的に狙った可能性が出てきた。男が高校で友人らからいじめを受けていたとの報道もあり、警察は動機を慎重に調べている。

 バイエルン州の警察当局によると、犠牲者9人の国籍の内訳は、ドイツが4人でうち2人がトルコとの二重国籍者。ほかの4人はそれぞれトルコ、コソボ、ギリシャ、ハンガリーで、残る1人は無国籍だった。45歳の1人を除く8人が、男と同世代の14~20歳で移民家庭の2世や3世も含まれているとみられる。

 容疑者の男もイランとドイツの二重国籍。独メディアによると、イラン出身の両親が1990年代後半に難民認定を求めてドイツに入国。父親はタクシー運転手として一家を支えていた。男はミュンヘンで生まれ育ち、名前などから、両親がイスラム教からキリスト教に改宗した可能性があるとする報道もある。

 州警察の調べでは、男は実在の…

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