おしえて13 投稿者 Tsuneさん |
私は送電線の建設に従事していた者です。 電線についているお団子、正確には捻じれ防止ダンパー(またはカウンターウエイト)と言います。 どんな目的で取り付けるか、長くなりますがご説明いたします。 雪が降ると電線に雪が付着します。 電線に直角方向から風が吹く場合、雪は風下側に伸びるように付着します。 雪の重量が風下側にかかるため、電線は回転します。雪がさらに降り続くとさらに風下側に 雪が伸びるように付着します。 これがどんどん続くと、電線にだんだんと雪が付き、ひどいときは5センチくらいの直径の電線が20センチくらいになる場合があります。 そうすると雪の重みで電線が切れたりします。また天気が良くなって気温があがると、雪が急に落ち、その反動で電線が飛び上がったりして鉄塔に衝撃力を加え、鉄塔 が倒壊する場合もあります。 電線が回転しなければ、電線への雪の付着の増加を押さえられます。 そのためこのダンパーは電線が回転(捻じれ)させないようにするため取り付けられています。 これに合わせて雪の付着を少なくするために、電線に10センチ間隔でプ ラスチックのリングが取り付けられています。機会があったらじっくりと観察してみてください。 なおこのダンパーやリングは電工さんが、宙乗り機というブランコみたいなものを使って電線上を移動しながら取り付けていきます。大変な仕事なんですよ。 名前はダンパーです。 送電線の下側に固定されているオモリです。究極の目的は、送電線の事故を防ぐためのものです。 風に吹かれたりした時にも、下側にオモリがあるせいで、送電線が捻れにくくなります。送電線自体も細い電線をねじって作られていますが、途中で捩れると捩りの強い部分と弱い部分ができて、個々の細い電線にかかる力がアンバランスになり、電線が切れやすくなります。 さらに、風に吹かれたりした時にも、揺れが小さくなります。 大きく揺れて、隣の電線と接触するとショートして大事故になるのでそれを防ぎます。おもりがないと真中が一番大きくゆれる揺れ方をしますが、真中におもりをつけてやると、真中が節になって両端から1/4のところが一番大きく揺れるようになります。 これすることによって、最大振幅が小さくなる効果があります。(おもりが複数の場合も同様) この団子は、電気の位相を表す印です。 写真では逆Tの字に見えますが、他に三角マークとか丸などもあるそうです。それぞれに意味があるそうですが、そこまでは調べがつきませんでした。 |