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「早く、早くしかいうことない」 福岡で拉致家族が早期帰国実現訴え
北朝鮮による拉致被害者の早期救出を目指す集会が5日、福岡市中央区で開かれた。集会で、拉致被害者の田口八重子さん(60)=拉致当時(22)=の兄で家族会代表の飯塚繁雄さん(77)は「私たちはあくまでも早く、早くということしか今いうことがない」と一日も早い帰国実現を訴えた。
北朝鮮は今年2月、国営メディアを通じ、拉致被害者らの再調査を行っている特別調査委員会を「解体する」と表明。それから目に見える動きはない。金正恩(キムジョンウン)委員長に被害者帰国を決断しようとする気配が見えないとして、飯塚さんは「日本人を返すという決断をどうつけさせるのかが焦点だと思う」と話した。
拉致被害者の支援組織「救う会」の西岡力会長は現状に関し、北朝鮮がまだ日本とのパイプを切っていないと分析。北朝鮮と被害者帰国に向けた「実質的な話し合いをしてほしい」と日本政府に要望した。
集会には、加藤勝信拉致問題担当相も出席。被害者家族の高齢化に触れ、「帰国を待ちわびる切なる思いをしっかり共有しながら、一刻の猶予も許されないという思いで問題に取り組んでいきたい」と述べた。