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【ゴルフ】

大堀7打差5位浮上 ミラン本田の金言胸に

2016年7月24日 紙面から

第3日、9番でバーディーを決め、ギャラリーの声援に応える大堀裕次郎=グランディ那須白河GCで

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◇ダンロップ・スリクソン福島オープン<第3日>

 ▽23日、福島県西郷村、グランディ那須白河ゴルフクラブ(6961ヤード、パー72)▽曇り、気温19・5度、北北東2・3メートル▽賞金総額5000万円、優勝1000万円▽62選手(アマチュア1人)▽観衆2165人

 19位で出たプロ3年目の大堀裕次郎(24)が8バーディー、ボギーなしの64で回り、通算14アンダーで首位と7打差の5位に浮上した。サッカーの日本代表FW本田圭佑(ACミラン)の金言を胸にたくましさをまとい、優勝戦線に飛び込んできた。22歳の時松隆光(りゅうこう)=筑紫ケ丘GC=が通算21アンダーで単独トップに立ち、ツアー初優勝に王手。岩本高志(41)=K’s GOLF LOUNGE、韓国の金奉燮(キム・ボンソプ)が5打差の2位で続いた。

 大堀はいきなりアクセルを踏み、1、2番で連続バーディーを奪った。いつもなら守りに入るところで、「びびらずもっと攻めていこう」と緩めるどころか、さらにアクセルを強く踏み込んだ。

 7番。2段グリーンの下から10メートルのロングパットをねじ込み、「あれで勢いづいた」。そこから自己最多の5連続バーディー奪取。ギャラリーを沸かせ、優勝戦線に割って入った。大堀は「やっと自分の力でツアーに出られるようになって、楽しい」と頬を緩めた。

 昨季、主戦場の下部ツアーで1勝を挙げながらも、獲得賞金は約345万円。「しんどかった。これじゃ、食っていけない」。何度も折れそうになる心を奮い立たせてくれたのが、本田圭佑の叱咤(しった)だった。

 昨季開幕前、大堀はイタリア・ミラノへ渡り、10日間、同じ所属事務所の本田と一緒にトレーニングした。「もっとひたむきに努力しろ」「どんなに小さなことでもいいから積み上げていけ」。未熟さを指摘され、心構えをたたき込まれた。それ以上にプロとしての向上心を刺激された。

 筋力、体幹トレに励み、「太るために肉も食べ続けた」。体重はプロ転向時から12キロ増の80キロとなり、努力で培った安定したスイングが飛躍の要因となっていた。

 「明日も、びびらずに攻めていく」と大堀。若さの勢いの前には、首位と7打差は届かない距離ではない。(松岡祐司)

 

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