涙のラストライブ　川島海荷９ｎｉｎｅ卒業

　５人組のパフォーマンスガールズユニット「９ｎｉｎｅ（ナイン）」の全国ツアーファイナル公演が２３日、東京・中野サンプラザで行われ、女優活動専念を理由に脱退を表明した川島海荷（２２）が涙のラストライブを迎えた。

　４月の脱退発表から約３カ月半。川島ら５人のラストパフォーマンスをひと目見ようと、会場には昼夜２公演で約４４００人のファンが詰めかけた。

　ステージ裏の廊下で気合を入れた５人が姿を見せると、超満員の観客席から割れんばかりの大歓声がわき起こった。川島は「ついにこの日がやってきました。もう、こぼれ落ちそうですね、皆さん」と驚いた様子。オープニングとダブルアンコールに応えて「ＳＨＩＮＩＮＧ☆ＳＴＡＲ」を２度披露し、５人のラストシングル「愛愛愛」や川島の代表曲「Ｒｅ：」「Ｗｉｔｈ　Ｙｏｕ／Ｗｉｔｈ　Ｍｅ」など、初のベスト盤「ＢＥＳＴ９」の収録曲を中心に計２３曲を熱唱。

　アンコールの中で川島は「今日はありがとうございました」と感謝。「ライブ中、実感しないように無の状態で自信を持ってやろうと思ったけど、１曲１曲が最後と思うと寂しいです」と涙があふれた。

　「でも自分が決めたこと。約１０年の間につらいことや、いろんな壁にぶち当たったけど、それがあって今の自分がいる。９ｎｉｎｅがあったから、この自分がいる。続けてこられたのは皆さんのおかげ」と心境を吐露。「これからもここで出会った人に応援してもらえるように自信を持って頑張っていく」と、女優として独り立ちする決意を語った。観客席からは大きな拍手と共に「お疲れさま。笑顔と思い出をありがとう。ステキな女優さんになって」と書かれた横断幕も掲げられた。

　今後は佐武宇綺（２４）、西脇彩華（２３）、吉井香奈恵（２３）、村田寛奈（１９）の４人体制で再出発する新生９ｎｉｎｅ。９月９日に東京・渋谷の「ｄｕｏ　ＭＵＳＩＣ　ＥＸＣＨＡＮＧＥ」で４人で初のワンマンライブを行うことも発表した。