様々な場面で目にする世界地図。
よく見かけられる「メルカトル図法」の、いわゆる「四角い」地図は、球体の地球を平面にする段階でゆがみが生じ、実際の形と面積とは少し違う部分がある。
極地に近いほどゆがみが大きく
北極や南極に近付く(緯度が高くなる)ほど横方向に伸びていって形が変形し、面積が実際より大きくなっていくのだ。
このことは、なんとなく知っているという人もいるだろう。
しかし見るのと聞くのとでは大違い。
「実際の大きさ」が確認できるサイト
実際の面積の違いが確認できるサイト「The True Size Of …」で見てみると、各国の大きさの印象と実際の大きさはかなり違うようだ。
このサイトでは、特定の国名を入力するとその国の形がドラッグできるようになる。
その「形」をあちこちに動かすと、その位置での見かけの大きさに変わっていく。
たとえば日本は「小さい」という印象があるが、ヨーロッパの場所に置いてみるとかなり大きい印象に。
The True Size
一方、広大な印象のあるロシアを赤道近くのオーストラリアと並べてみると意外にコンパクト。
The True Size
逆に赤道近くのブラジルを北に持っていくと、ロシアの大きさにグッと近づく。
The True Size
こうやって見てみると、世界の見方が少し変わるような気がするのは筆者だけだろうか。
米国の科学技術者が開発
このサイトは米国の科学技術者らが開発した。
サイトによると人気ドラマ「ザ・ホワイトハウス」のエピソードなどからインスピレーションを得たという。
サイトでは「特に教師に使ってもらって、子どもたちに世界の実際の大きさを伝えてほしい」としている。