これ白浜のゆるキャラなのかな。
水軍くんです。全然可愛くない。
しらぺん可愛い^_^
白浜のペンギン、ってことなのかな?
しらぺんのが絵馬とかあるんだね。需要あるのかな^_^
空があまりにも綺麗で、ボンヤリと崖の上を歩いた。
たくさんの人がこの秋晴れの行楽を楽しんでおり、伸びやかな海へと歩いていく。
その時、ふと変なものが目に入った。
崖の手前にはもちろん安全のために柵があるんだけど、その柵の向こうの岩場にステンレスの立派な看板が設置されている。
なんであんなところに看板があるんだ?
人の通るところじゃないのに。
目を凝らしてその看板に書かれている文字を読んだ。
いのちの電話
私の目には、あなたはとても高価で尊い。
私はあなたを愛しています
重大な決断をする前にご相談ください
◯◯◯ー◯◯◯◯
そう書いてあった。
ふーん、まぁよくあるキリスト教の布教の看板だよな……って、違う。
これは……………
これは自殺者志願者への看板なんだ。
ゾッと寒気がした。
確かにこの凄まじい断崖絶壁から飛べば簡単に死ねる。
生き残ることはないだろう。
この三段壁周辺の崖は投身自殺の名所なんだ。
崖の上の遊歩道沿いには、思いとどまらせる看板がいくつかあった。
外に出てはいけない、監視カメラがついている、そんな類のもの。
そんな中に、口紅の遺書という看板があった。
岩場の草むらの中に入っていくと、股間がソワソワしてくるほどの視界の開けた断崖の際に大きな岩があり、そこに文字が刻まれていた。
「白浜の 海は今日も 荒れてゐる」
岩には削って記されていたが、口紅の遺書ということなので、おそらく当初は口紅でこの詩を遺し、ここから身投げしたのだろう。
驚くのはその日付が1950年というところ。
そして男性と2人で飛んだらしいところ。
口紅という女性の艶やかさが、この男性と共に飛ぶという悲恋に不思議な美しさを与えている。
まるで小説のような儚い決意。
ここから飛ぶとき、どんな心境なんだろうな。
飛んだ時、風に吹かれて、その一瞬はあらゆるものから解放されるんだろうな。
死にゆく者の気持ちなんてわかりはしないか。
その気持ちを分かるって言う自殺未遂経験者の言葉はヘドが出るほど嫌いだ。
田辺に戻ろうかなと車を走らせていると、白良浜の前に来たのでせっかくなので少しだけ散歩した。
驚くほど白くてなめらかな砂が広がる、白浜を代表するビーチ、白良浜。
夏にはとんでもない数の海水浴客で埋め尽くされるけど、この秋の終わりのビーチにはまばらに人が歩いているだけだった。
そんなビーチの真ん中で何やら作業をしている人たちがいた。
ステージを作ったり、テントを立てたりしている。
なるほど、今夜はハロウィーン。
そのイベントか。
太陽が傾くのが随分早くなった。
人々はどこか寂しげで、何かを言いたそうにしている。
みんなどこから来て、どこかに帰るんだろう。
いつの間にか早く家に帰りたくなるし、夜が怖い。
一体誰が傷つけば救われるんだろうな。
田辺の町に戻り、ギターを持って少し早めに飲み屋街に向かった。
今日はお世話になったライブハウスの最終日。
お疲れ様でしたと感謝の言葉を言いに行こう。
今回はそのために田辺に来た。
今日ライブハウスでは地元の人たちが集まって和気あいあいとライブをする予定らしく、ハロウィーンということもあり、みんな仮装して大盛り上がりになるよ、と出演する音楽仲間のかたから聞いている。
金丸君の演奏時間を取れるかマスターに相談してみるよ、とそのイベントの中心になっているかたが言ってくれたんだけど、今回はヨソの人間が邪魔をしてはいけない。
客席から見てるだけでいい。
なのでマスターにはサプライズだ。
このライブハウスに初めて来たのは7年前くらいかー……
ずいぶん色んなことがあったよなぁ。
あのお店のことだ。
僕が今日は遠慮しておきますと言っても、そんなこと言わんでやりやー!と1曲くらい歌うことになるかもしれない。
いつもそんな感じだった。
そうなった時のために何を歌おうかなとずっと考えていた。
そして、マスターが好きだと言ってくれた自分の曲をやろうと決めている。
喜んでもらえたらいいな。
ただ気になるのは、ここ最近マスターが店の中でも特に僕と仲のいいメンバーに怒っているということ。
前回来た時に、僕の知らないところで人間関係でモメたらしく、それに関連する人がだいぶ怒られたんだそう。
まぁ金丸君は関係ないから気にせんでええよーとみんなは言っているが、少し不安はある。
でも確かにその件は地元の人たちの人間関係のことであって、僕が怒られることはないようなことだ。
ていうか何でこんな気を使ってるのか。
まぁそれもあの店独特の緊張感なんだけど。
店に入った。
店内ではすでにライブが始まっており、ステージでハロウィーンの仮装をした人がギターを弾いて歌っていた。
お客さんたちもみんな仮装しており、大盛り上がりで歓声と手拍子が起きていた。
いきなり入っていける状況ではなく、1番後ろでその様子を見ていた。
そして演奏が終わり、わーっと店内が和んだところで人の間を縫って奥に入っていくとマスターがいた。
僕のことを知ってくれてるお店のお客さんたちが、いきなりやってきた僕のことを見て、あー!と驚いている。
「マスター、お誕生日おめでとうございま、」
「ちょっとこっち行こうか。」
そう言ってマスターに後ろの方に連れて行かれた。
ん?なんだ?何か話があるのかな?と思った。
するとマスターは入り口のドアを開けて、今日は貸切や、すまんなと言った。
は?
は?
わけもわからず、そのまま店を出た。
ドアは閉められ、俺は外に追い出されてしまった。
は?
え?どういうこと?
俺なんか悪いことした?
まったくわからない。
いや、冷静に考えよう。
今日はお店の最終日。
地元の人たちで固めている中によそ者が入るのを避けたかったのかもしれない。
田辺に来るというのに連絡もせずにいきなり店に来たことに不義理を感じたのかもしれない。
前回モメたという人間関係の出来事が遺恨となっているのかもしれない。
それにしても、それにしてもまだお疲れ様でしたも言ってない。
何の挨拶もする暇なく追い出されてしまった。
頭が少し熱くなる。
でもすごく冷静だ。
田辺のライブハウス関係で仲良くなった人たちに、どういうことか相談してみたら、みんな心配して駆けつけてくれた。
あの当時にライブハウスの常連だった仲のいいみんなは今ではお店には通っていない。
みんな何かしらでマスターに怒られて出入り禁止になったりしていた。
怒りは不思議とわかない。
お世話になったお店の最終日にお疲れ様でしたと言いに行く。その感謝の気持ちには押しつけがましいものが確かにある。
頼んでないと言われればそれまでだ。
感謝の気持ちは受けるのが当たり前だろうと言ってしまったら傲慢でしかない。
俺なんでこんなに気を使ってんだろう………
やっぱりモヤモヤが胸にたまってきた。
すぐさまネオン街の中に入っていき、ギターを広げて思いっきり鳴らした。
路上をやろう。
やるべきことは何があっても変わらない。
こんなことで歌えなくなるわけないし、逆にもっと大事に歌おうと思った。
丁寧に、気持ちを込めて、語るように、力を抜いて、音数少なく、シンプルに。
みんな、あのライブハウスのマスターから学んだことだ。
大事に大事に歌おう。
そろそろ四国のライブの告知をしていきます!
久しぶりの西日本でのライブ!!しかも四国!!
今回は愛媛だけだけど、香川で路上をやりながら向かいますのでどこかで遊びに来てくれると嬉しいです!!
【愛媛ツーデイズ 初日】
★2015年11月21日(土曜日)
★愛媛県宇和島市祝森甲 カフェ『pepe』
★19時スタート
★大好きな地元ミュージシャンと共演
★投げ銭
【愛媛ツーデイズ 2日目】
★2015年11月22日(日曜日)
★愛媛県松山市歩行町 『Bar jam』
★19時スタート
★2500円(ワンドリンク付き)
★大好きな地元ミュージシャンと共演
途中でラジオにも出させていただきます!
四国のみなさんよろしくお願いしますー!!!