尖閣沖で中国海洋調査船が活動 海保が中止求める

尖閣沖で中国海洋調査船が活動 海保が中止求める
24日朝、沖縄県の尖閣諸島沖の日本の排他的経済水域で、中国の海洋調査船1隻が、事前の通報とは異なる海域で活動しているのが確認されました。沖縄周辺では、久米島沖でも、22日から別の中国の海洋調査船1隻が確認されていて、海上保安本部が活動の中止を求めるとともに監視を続けています。
第11管区海上保安本部によりますと、24日午前6時半ごろ、尖閣諸島の久場島の北北東およそ57キロの日本の排他的経済水域で、中国の海洋調査船「勘407」が、船体の後部から箱状のものを海中に投入したのを警戒に当たっていた海上保安本部の航空機が確認しました。

海上保安本部が「事前の通報と調査の海域が異なっている」として活動の中止を求めましたが、調査船から応答はなかったということです。
調査船は、およそ5分後に箱状のものを引き揚げましたが、その後も3回にわたって海中に投入し午前9時現在、久場島の北およそ69キロの日本の排他的経済水域を航行しているということです。

また、久米島沖の日本の排他的経済水域でも、22日から3日連続で、中国の海洋調査船「向陽紅20」が調査とみられる活動を続けていて、海上保安本部はそれぞれの調査船に対し活動の中止を求めるとともに監視を続けています。