2016年7月23日20時56分
権力とメディアの関係をテーマにしたシンポジウムが23日、日本ペンクラブと専修大学の主催で東京都内で開かれた。TBS「NEWS23」の元アンカー岸井成格(しげただ)・毎日新聞特別編集委員らが登壇し、言論の自由や報道の役割を議論した。
岸井さんは、今春「NEWS23」を降板した経緯を話し、「政権側は圧力と感じさせないように色々な形で(報道機関に)要請したり不満を表明したりする」「同調圧力、忖度(そんたく)で報道の現場が自主規制するのを政権はよく知っている」と指摘した。
参院選にも触れ、「過去に比べて報道量が減った。自公は憲法を意図的に争点にしなかったが、メディアも争点隠しに加担してしまったのでは」と話した。
日本ペンクラブ会長で作家の浅田次郎さんは「ペンクラブは言論表現の自由を守るという一点で80年やってきた。危機的な状況に今あるが、空気に染まらないようにしたい」と述べた。
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