昨夜、youtubeでガチンコファイトクラブ・ラーメン道を懐かしみながら視聴していた。
この番組がやらせだったらしいことなどどうでもいい。なぜなら全てはたった一つの真実に収斂されるのだから。
あるギリシャの偉大な哲学者の言葉がある。
「すべてのものは時間に覆われていく」。今となっては、あれだけ鋭い眼光をしていたラーメンの鬼の佐野実はこの世を去り、あれだけ多くの人間をボコボコにしてきた竹原慎二は癌で死にかけており、かつての威勢は見る影もない。そう、まさに時間におおわれてしまったのだ。
人は時間の前には無力である。儚い。時間は残酷である。どんな人間も、どんな栄華も、時間が覆い尽くし、やがて無に帰す。時間には勝てない。アドルフ・ヒトラーもアンディ・フグも網野泰寛も時間には勝てない。皆、名前くらいは知ってるかもしらんけど、誰も関心なんざもっていない。SPEEDとかいうアイドルグループも20年くらい前は天下を取ったかの如くちやほやされてたけど、今となっては、ほとんど話題にもあがらない。そんなもんや。時間ほど凄いけど惨たらしいものは無い。時間の前には広瀬すずも犬の糞も照明スタッフも大して変わらない。無力や。1000年経てば死骸ですらない。
だが、時間は逆に救いでもある。どんなや痛みも哀しみも全て時間が覆い尽くしてくれる。どんな苦しみもやがて時間が消え去ってくれる。過去も未来も今ある現実ではなくただの想像でしかない。結局のところ人間にできるのは一日一日を生きていくことだけ。人生なんて所詮今日と明日くらいしかない。