外相 ASEAN外相会議へ出発 南シナ海問題が主な議題か

外相 ASEAN外相会議へ出発 南シナ海問題が主な議題か
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岸田外務大臣は、南シナ海を巡る問題が主要な議題となる見通しのASEAN=東南アジア諸国連合の一連の外相会議に出席するため、24日朝、ラオスに向けて羽田空港を出発しました。
岸田外務大臣は24日から3日間の日程で、ラオスの首都、ビエンチャンを訪問することにしていて、午前9時半すぎ、羽田空港を出発しました。訪問中、岸田大臣はASEANの一連の外相会議に出席する予定で、会議では南シナ海を巡る問題が主要な議題となる見通しです。

南シナ海を巡っては、国際的な仲裁裁判で、裁判所が南シナ海のほぼ全域に管轄権を持つとする中国の主張には法的根拠がないという判断を示しましたが、中国は、この判断を受け入れていません。

岸田大臣は出発に先立ち、記者団に対し、「南シナ海をはじめとした地域情勢について、法の支配の重視や平和的な解決の大切さを訴えたい。中国の王毅外相とも時間が合えばお会いしたい」と述べ、当事国は国際ルールに従うことが求められるという日本政府の立場を改めて主張する考えを示しました。

岸田大臣は参加国の外相と個別に会談を重ねる予定で、北朝鮮による弾道ミサイルの発射を受けて、各国と連携して、北朝鮮に対し、核実験を含むあらゆる挑発的な行動の自制を求めていく方針です。