朝日新聞社嘱託 衣笠祥雄
2016年7月23日23時35分
一歩ずつ、育ってきた。そんな言葉が、黒田にはピタリと当てはまる。決して最初から完成されたピッチャーではなかったと思う。
1997年入団当時は、投球フォームは粗削りだった。その年の新人王は同期入団の沢崎(現2軍投手コーチ)。新人から20勝した上原(レッドソックス)のような、制球力もなかった。ただ、手足が長く、投手としての身体能力、資質は十分あると感じた。藤浪(神)や大谷(日)クラスではないにしても、体が大きかった印象が、強く残っている。
球団も「エースにするんだ」という考えで育ててきた。先発投手が6人いたら、お前が中心になるんだよという雰囲気を、自然と作っていったと思う。その彼を見て育ったのが、大竹寛(巨)であり、前田(ドジャース)だろう。チームの期待と本人の努力が、うまくかみ合った。
大リーグでも投球術を磨いた。…
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