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英語の次に学ぶ、第二外国語で選択すべき7つの言語とは?

英語

日本人にとって、英語は切っても切れない存在だ。今や小学校5年生から必修化しており、中学校、高校においては最重要科目として君臨し、大学、社会人以降ではプレゼン、商談、論文、様々なシチュエーションで必須化している。いわば、エリートや高所得者になるためには無くてはならないものとなっている。

日本人にとって英語はあまりにも大きな存在であり、難易度の高い言語であるため、他の言語を学ぶ、知るという機会に恵まれてないのが現状だ。英語がいくら世界で影響力を誇っているといっても、世界の6000以上ある言語の一つでしかないのであり、様々な言語が存在していることを忘れてはならない。

だが、英語だけでなく、数多くの言語を片っ端から学びたいと思っていても、人生は長くはない。仮に日本語、英語だけを学ぶとしても、完璧にマスターするのは至難の業だ。すなわち、言語を学ぶ際には基本的には2つまで、多くても3つまでと決めてから学ぶのが筋だろう。

闇雲に多くの言語に手を付けても、何も身につかないからであり、単なる時間の浪費でしかない。基本的には、英語と同出来るだけ似た言語、もしくは話者が多く、世界における影響力が強い言語を学ぶべきだ。今回は、英語の次に学ぶ、第二外国語で選択すべき7つの言語を紹介する。

言語の優位性を測る、4つの観点

英語を学んでいる人にとって簡単な言語

www.businessinsider.com

この「英語スピーカーが学ぶのに10の最も簡単な外国語」では、

  • アフリカーンス語
  • フランス語
  • スペイン語
  • オランダ語
  • ノルウェー語
  • ポルトガル語
  • スウェーデン語
  • イタリア語
  • エスペラント語
  • フリジア語

の言語が挙げられており、特にオランダ語は英語スピーカーにとっては一番簡単な言語だと言う。そして、スペイン語とポルトガル語を経済の視点から評価している。

世界で最も話されている言語はどれか

言語を学ぶ際に、どれだけの話者がいるのかを考慮するのは極めて重要だ。もちろん、あえて話者の少ない言語に着手する手もあるが、それは学ぶためのテキストや資料が手に入らず、結局、頓挫する可能性が高い。

 

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上の図では各言語がどれだけ話者がいるのかを示していて、

1位:中国語    14,4億人

2位:スペイン語  6,15億人

3位:英語     5,43億人

4位:ヒンディー語 4,70億人

5位:アラビア語  4,43億人

となっている。中国語や英語、そしてインドで話者が多いヒンディー語が多いのを予測していても、アラビア語がこんなに話者が多いとは予測していなかったのではないだろうか。アラビア語は中東だけでなくアフリカにもまたがって普及しているため、これだけの数を誇っている。

ビジネスで使われている言語は

ビジネス言語として英語は圧倒的な地位を誇っているが、ビジネスを世界規模で考えている経営者はもう一つ学ぶことを考慮しなければならない。

www.languagelearningportal.com

上の「すべてのグローバル志向の経営者が学ぶべき6つのビジネス言語」では、

  • 中国語    ネイティブスピーカーの数の多さ、著しい経済成長
  • ドイツ語   EUの盟主であるドイツで話されており、EUで最も多くの人が話す言語
  • アラビア語  石油貿易で極めて重要 
  • スペイン語  アメリカで急速に話者が増えており、2050年までに倍増する可能性も 
  • ポルトガル語 発展著しいブラジルで話されており、これからの発展に期待
  • ロシア語   国連の6公用語に指定されており、2,5億人が話す  

といった視点でビジネス言語として学ぶべき言語が紹介されており、これらの観点は非常に正確なものであり、グローバルなビジネスを志す人々にとって有用である。中でも、スペイン語、ポルトガル語の将来的視点に基づいた分析は的を得ている。

GDPのランキング

GDPの値は、単純に国力を測るものとして優れたデータであり、そして国力が高い国は言語の分野でも世界に影響力を示しているといえるだろう。
 
2015年のGDPランキングでは、
 
1位   アメリカ
2位   中国
3位   日本
4位   ドイツ
5位   イギリス
6位   フランス
7位   インド
8位   イタリア
9位   ブラジル
10位  カナダ 
 
となっており、10年前ほどのランキングと比べると、新興国である中国、インド、ブラジルの成長が際立っている。今後、中国に続きインドとブラジルも莫大な人口を武器に、更に順位を上げてくると見られ、外交、ビジネスにおいて存在感を増してくるのは間違いない。
 

第2外国語で選択すべき7つの言語

以上4つの観点から、第二外国語として選択すべき7つの言語を挙げていく。 
 

フランス語

話者が約1,2億人いて、話者が少ないものの公用語に指定されている国は29に上り、世界でも重要な言語の一つだ。英語はゲルマン系、フランス語はラテン系の言語であるため、言語としての系統は異なるが、歴史の観点から見て英語に3分の1の影響を与えていると言われており、男性名詞、女性名詞の区別、動詞の活用を覚えるのが難関だが、英語学習者には比較的簡単な言語だ。アメリカやカナダの一部でも話されているので、北米で通訳者になるにはおさえておきたい言語だ。

ドイツ語

約1,4億人の話者がおり、ドイツ、オーストリア、リヒテンシュタイン、ルクセンブルクの4か国で公用語で指定されており、スイスでも60%以上の人々がドイツ語を話している。話者、話されている国は少ないものの、ヨーロッパにおけるビジネスでは重要な地位を占めている。What is a foreign language worth?という外国語の価値を問う記事では、会社で給料が上がる言語のグラフで1位となっている。ヨーロッパのオフィスで働くなら、第二外国語ではドイツ語が第一候補か。

スペイン語

スベイン語の影響力は日本人が思っているよりもかなり強い。スベインのみならず、中南米21の国のうちほとんどで公用語となっており、近年では先程触れたように、アメリカでスペイン語圏からの移民が急速に流入している。英語と比べれば基本的にローマ字をそのまま発音するので、実は日本人にとっては発音しやすい言語である。これからスベイン語圏の発展が予想され、重要度が増していくだろう。
 

ポルトガル語

本国ポルトガルでは人口が1000万人弱しかいないため、それほど話者が多いわけではないが、昔植民地であったブラジルでは約2億の話者がいる。そして世界を見渡すと2億5千万の数になるので、予想以上に話者が多い。成長著しいブラジルの主要言語として見ると、見逃すことはできない言語である。そしてポルトガル語とスペイン語は非常によく似ており、スペイン語が得意であればトライリンガル、いやクワドリンガルも夢ではない。どちらかが得意なら、是非チャレンジしていくべきだ。
 

ロシア語

ロシアの国力は以前に比べれば低下してしまった印象は否めないが、旧ソ連時代にソ連の構成国だった国では未だにロシア語が話されている、あるいは公用語に指定されている地域が多く、高齢者を中心にロシア語が普及している。そしてロシアはBRICSの一員であり、天然資源を活かしたビジネスで浮上していく可能性がある。しかし、ロシア語は難解な言語として有名であり、男性名詞、女性名詞があるのはもちろん、動詞が例えば「乗る」場合でも何に乗るのかで不規則に変化するので、習得は困難だ。話者が多いことから需要は間違いなくあるので、根気のある方はトライしてほしい。
 

中国語

全言語でも圧倒的な話者を誇り、その数は14億人以上に上る。驚異的な数におののくばかりだ。近年中国が急速な発展したことから、世界でも注目されるようになり、一気に最重要言語の一つとなった。もちろん、日本でも中国人、台湾人の観光客がとてつもない勢いで増えているので、需要が伸びていくばかりである。同じ漢字を使っていることから簡単だと思われがちだが、同じ漢字でも意味が違ったり、発音の仕方に癖があり、隣国で話されているにも関わらず、平易な言語ではない。だが、観光業界を志すなら、中国語は今や必須であり、日本では英語と同じ位の位置にあると言えるだろう。
 

アラビア語

アラビア語のイメージはあまり湧かないかもしれないが、そう、あの横に細長い文字が並んでいるのがアラビア語だ。
 

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中東で話されている言語で、話者は約4、5億人に上る。近年はサウジアラビア、アラブ首長国連邦のGDPが伸びており、これから需要が間違いなく増えていくことが予想される。特に、富裕層が多いドバイでは日本食レストランが増加しており、これから日本独自のコンテンツが更に受け入れられる可能性を秘めている。しかし、アラビア語を学びたいと思っても日本語では資料が少ないのが現状だ。英語の資料は日本語よりも多く出版されているので、英語の習得が前提になる言語だ。
 

おわりに

いかがだっただろうか?英語が経営者や知識階級の中で圧倒的な影響力を誇っているとはいえ、第二外国語の習得は今の地位を更に高めていく手段として最適である。そして、世界をもっと深く知るための第一歩となるのだ。